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僕はおまえがすきゾ!(13)

その優作から電話が来たのは、晩御飯のカレーを食べて、ツイッターのつぶやきを、ベッドで寝転んで見ていた夜7時ちょっと前だった。夜と言っても、夏の夕べは、まだ日も落ちておらず、7時と言ってもまだ、薄ら明るかった。
その電話では、優作と古賀朝子が一夜を共にしたと、あいつは僕に嬉しそうに話した。
その報告を受けたその時の僕は、平静を装った。。
「あー、そうか。それは良かったな」
その言葉には嘘があった。僕の心は全く反対の事を思っていた。そして、時間が経つにつれ、僕の心境はみるみると暴走していった。。
「あーーーーーー!!」
僕は自分の部屋をウロウログルグルと歩き周りながら、声を挙げていた。その声を聞き付けた母親が、部屋に入って来た。
「どうしたの、あんた」
その時僕が、母さんに対して、何を喚いていたか、僕には分からなかった。と言っても、優作に恋人が出来た事への嫉妬からの叫び声だけで無かった事は、母さんに騒ぎ立てた内容からは分かった。
後から母に聞いた話では、その時の僕は「すべては僕を騙す為のお芝居なんだ!」とか、「これは大統領の陰謀だ!」とか喚いていたらしい。
真剣にそれを言っている僕を、客観的に見れば、
それは何かの冗談のように見える。しかし、当の本人にとっては、それは真実なのだ。僕の頭の中だけの真実だった。
すぐさま母さんは、僕に頓服薬を飲ませて、僕はしばらくすると薬が効き始め、そのまま眠りに就いた。
次の日、僕が昼頃に起きると、母さんは化粧を済ませ、身支度を整えて、僕を待っていた。
僕は車に乗せられて、僕が通院しているメンタルクリニックへと連れて行かれた。
メンタルクリニックに着いた僕と母さんは、ゆったりとした四列に並んだソファーに座り、ハイビジョンテレビのお昼の情報バラエティ番組が観ていた。。
しばらく経つと、女性の看護師さんが僕の名前を呼んだ。
 
 

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