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自分の当たり前を自分で塗り替えるvol.3
その土地独自の伝統は誰が継承するべきか。
伝統工芸は家族、しばしば男系子孫によって継承されてきた。
時が過ぎ、息子たちは継承する使命を感じながらも自己実現に進んだ。
次第に継承は途絶えがちになり、それは家族から地域の問題へと移った。
地域に根付いた伝統が廃れ、技術も風前の灯火となった。
白馬の騎士はいた。
彼らは地方再生や地域活性化という御旗を揚げていた。
腰にはIT、経営戦略、メディアなどの新たな資源を、
胸にはひとを幸せにしたい情熱と自己実現への野望をもって。
危ぶまれていた伝統工芸の灯火に僅かな明るさが戻った。
白馬の騎士は安心して次の地へと向かった。
さてこれは、日本の話だろうか。
本当に灯火は消えないのだろうか。
サスティナブルな社会をつくるとは、どいうことだろうか。
本当に伝統工芸はそのまま残すべきだったのだろうか。
白馬の騎士はどこへ行ったのだろうか。
この話に誰の喜ぶ顔が見えただろうか。
そんなことを考える機会になったのが、昨日のイベントだった。
稲葉哲治さんをゲストに迎え、EDAYAの取り組みを事例にして、
エシカルとはなんだろう、持続可能ってなんだろう、
と考える時間になったように思う。
もっと一緒に考えたい。
この話は、どこか遠いところで起きているものではない。
あなたやわたしの生き方の話なのだから。
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