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自分の当たり前を自分で塗り替えるvol.2
ランドセルを渡すのは、善きことか?
ネパールやフィリピンに、日本の中古ランドセルを持って行く。
喜んでもらえて社会に貢献できて、当たり前だろうか。
日本の小学生が6年間大切に使ったランドセル。
途上国で使ってもらえるならランドセルもさぞ嬉しいだろう。
6年使っても耐久性の高いつくりは日本の技術の底力を感じる。
日本の習慣である「もったいない」を広めることにも繋がる。
持って行く先は途上国の貧困層や障害者に限定。
ランドセルをもらうことが学校に行くきっかけになれば。
日本の子どもから途上国の子どもへと、思いが伝われば。
誰かと誰かが地球上で繋がっていることを感じ合えれば。
このように書くと、美しき善きことであるだろうか。
行ってみて、実際に体験しなければ、その結果がわからない。
本当に途上国の子どもたちが喜んでくれるのか。
ランドセルは新たな習慣としてその学校に根づくのか。
大切に使い続けられるのか。
社会はわたしたちが思うほど優しくも寛容でもない。
だからこそ社会活動がなくならないわけで。
善きことだけで地球が満たされることはない。
善きことがあれば幸せになれるわけでもない。
そのことを知ったうえで、自分の道を考える。
フィリピン農村部の小学校を訪ね、ランドセルを渡す。
その結果がどうなるか、誰にもわからない。
善き事だと思うのは自己満足かもしれない。
自分の常識が変わる瞬間は、そういうところで発見できる。
https://eco.his-j.com/volunteer/tour/TF-BAG0001
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