【44Project】「トキハナス」
【ささはらけいこさんによる絵の解説】
昔、私が海の深く深くに沈めたもの。
バラの花。
自分。
美しくて純粋で尊くて繊細であること。
空に降る雨と涙が
長い長い時を映した川になって
翳りが流れて、
元に戻っていく。
バラの花も自分も嘘も。
そこから広がっていく世界が
いつも正直でありますように。
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【KACHICOの雑感】
ささはらさんとは元々お友達でして、ある程度雰囲気を知っていたのですが
まさか薔薇が出て来るとは思っておらず、意外だなと思ったものでした。
いやー、この絵は「THE・女神」という感じです。
元々、菊理姫とご縁のある方という認識でしたが、
コノハナサクヤ姫であるとか、マリアであるとか、
兎に角女神さま総出で何か訴えて来るものがありました。
やはり、女性性がテーマみたいです。
女としての自分を大事に労ると同時に、
女の自分を花咲かせる感じです。
それから自己を表現する!ということ。
雲が浮かぶ空の部分はささはらさんワールド。
ささはらさんの創造性を外に発信する為に、
勘を働かせて「知性」を使うことが鍵になる様です。
この絵には実はテクスチャとして塩を使ってまして、
周りの銀色の空間の部分なのですが。
塩を使った理由は、
最初、この空の外側の領域に四角い結晶の集合体が見えたんですね。
それで、直感的にこれは塩がいいのでは!?と思ったのですが、
湿気を吸うと水が出るという事に後で気付き、
下手したら絵がドロドロに崩れる可能性が…。
しかし、絵は既に発送した後でした…(涙)
やっちまった…書き直して送り直そう!と思ったのですが、
この時にはまだ塩を使った理由まではわかっていませんでした。
丁度この絵を発送した日、私は広島の教会で
ファティマの聖マリア像のレプリカが寄贈される機会に立ち会っておりました。
その時に、世界各国のマリア像が涙を流す現象が頭をよぎり、
その液体の成分は人の体液と同じだと後で調べて知りました。
この時にピンと来ました。
つまり、絵に使った塩が湿気を含んで水分を発生させる事で、
塩水が出て来る現象がもしかしたら起こるかもしれないという事です。
人の体液に近いものということになるのですね。
ある意味では、海水でもあります。
子宮の中の羊水の様でもあるなあと感じました。
人間の生まれた源。大きな意味での「母」。
そんな、大きな母的な女性性に身を任せながら、
若い女性性を花開かせる。
もう、ほんとに女神さま復活!て感じの絵だなと感じました。
…という訳で、書き直しはせず、水が発生する可能性も含めての作品となりました。
タイミング的にも面白く感じていますがそれはまた後ほど…。
どうぞ、ささはらさんワールドを存分に発信して行ってください!
Special thanks! ささはらけいこさん
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