あなたを想って描く絵2

あなたを想って描く実験/結果報告

改めまして、「あなたを想って描く実験」ならびに「あなたと共同創造する実験」にご協力くださった皆様、ありがとうございました。全部で21名もの方にご協力頂きました。感謝感激です。多すぎても対処しきれないと思い、あまり力を入れてCMしなかったのですが、最後まで途切れる事無くご応募頂きました。紹介してくださった方々のお陰ですね。ありがとうございました。

“実験”と称したからには実験結果の報告をせねば。ということで、ご報告したいと思います。拙い文章力ではありますが最後までお付き合い頂ければ嬉しく思います。


経緯

まずはそもそも何故これをやろうと思ったかというところから説明したいと思います。興味のない方はすっ飛ばしてください。

私の周りには割と普通に、この様なインスピレーションで絵を描く方が多く居まして、「あなたもやってみなよ!」と言われる事もありましたが、私には無理だわ〜と諦めていたわけです。だって、何も見えないし。わからないし。きっとこの方々は特別な能力があるのだろう、と思っていました。でも反面、憧れてもいました。こんな風に絵を描けたら相手も喜んでくれるだろうし、きっと楽しいだろうなと。

それと私は過去に受けていた絵の仕事で、どんな絵柄にもある程度対応出来るという技術的な特技がありました。クライアントの要望に臨機応変に応えられるので、割と重宝され、表向きには“絵でお金を稼げている”という事実を示す事が出来ましたが、悪い言い方をすれば“便利”な人間であり、作品は全て“使い捨て”になる様なものばかりを生み出していました。本心は、誰かから大事にされる様な作品を作りたいと思っているのに…。

私を単なる使い捨ての道具としてしか扱ってくれないクライアントとしか出逢わず、私はいつしか絵を描く事に疲れ果ててしまい、絵の仕事を受ける事を辞めてしまいました。しかしそれは、他でもなく私が私自身を単なる便利な道具として認識し、粗末に扱っていた結果でした。本心は、私から大事にされたかったのです。

そんな経緯があり、インスピレーションで絵を描く人を見て羨む気持ちを抱きつつも、自分には無理だという後ろ向きな考えと共に、絵を仕事にする事に対して臆病になっている部分もありました。

そんな中、3月の春分に急に思い立って一歩踏み出したのがこの企画でした。正式な商品にするにはちょっとまだ抵抗があるけど、実験という事にしとけば失敗しても許されるのでは?と(笑)。出来るかどうかなんて、やってみなきゃぁ分からないし。と、急に。春分パワーに背中を押された感じがしました。


純粋に実験

私にもインスピレーションは沸き起こるのか?そして依頼者とのシンクロニシティは起こるのか?ということを純粋に調べる為、極力依頼者さんの情報は入れない様にしました。ある程度知っていると事前に自分の中で構築されたイメージに流されそうだったので。自分の中の純度を保つ事を心がけました。


恐れとの対峙

“恐れ”との闘いは勿論ありました。喜ばれなかったらどうしよう?全く見当違いな絵を描いてしまったらどうしよう?あげればキリがありませんが、失敗する事への恐れというものが湧いて来る度に、当たり障りの無いものを描きそうになりました。そしてその恐れが起こる度、ただただ見つめていました。

お金を貰う事で、その恐れは増してしまいます。

無料で受ければ失敗しても許される気がするので、気は楽です。でもお金は貰わなければ!と思いました。私自身を大切にするという意味でも。結果、正解でした。段階的に値上げしたことも良かったですし、今後またやるとしたらもっと貰っても良いと思う程に心境は変化しました。自分に許可を出せたのですね。

数をこなす内にやはり手応えというのを感じるのです。それは自信に繋がります。感覚を掴むには数をこなすしかないのかもしれません。

あと、『私なら出来る!』と自分で自分を鼓舞してました。


結果と考察

で、結果どうだったかと言うと、各依頼者さんたちがどう思われているのか、本心のところまでは分かりませんが、全体的に喜んで頂けたなぁという感触があります。それと、不思議な一致なども多々あり、驚かれている方も居て、逆に私も驚いたりしたのですが、そんな事も起こるのだな、と知る事が出来ました。

自分でも不思議です。浮かんで来たイメージはどこから来たものなのか?と。潜在意識は皆繋がっていると言われています。そんなところから拾って来ようと思えば拾って来れるのかもしれないな、と。

そしてインスピレーションを貰う時、大切にした事がありました。『誠心誠意向き合う』『自分の中心に聴く』『リラックスする』ということ。その事がとても大事なのではないかと、なんとなく思いました。他にも上げれば出て来るとは思いますが。

悩んだり考え過ぎたりすると少し検討はずれな方向に行ってしまいました。最初に「ふと」思い浮かんだことを素直に形にしてしまう方がシンクロ率高めな傾向もありました。疑ったり下手にこねくり回すと離れて行きます。一番イメージが浮かびやすかったのは寝転がってたり湯船に浸かっている時など“力を抜いている時”だった気がします。

自分の意思で「コントロール出来るものではないのだな」と思いました。どれだけ『委ねられるか』『自分を信じられるか』にかかっているような。その様に感じました。

でも結果云々より、やって良かったです。行動した。その事が良かった。


結論:誰でも出来得るということ

結局、「私には出来ない」と思っていた私でもインスピレーションは受け取る事が出来たと言って良いのではないかと感じています。はじめは「出来ない」と思っていたのが「私なら出来る!(…かもしれない)」と思ってやってみたことで、結局「出来た」。いや、むしろ元々やっていたと気付いた。ただそれを見逃していただけだったんだと。なんだ、全然特別な事じゃなかったな。特別な事にして自分と切り離していたのは私の思い込みだったんだと。“「出来ない」と思っていた私”はもうここには居ません。やってみないとわからない、とはまさに。精度はまだ低いかもしれませんが、そこは場数を踏めば上がって行くのかなと。

途中から派生した「共同創造の実験」では、『あなたにも出来る』『不思議なことは起こる』ということを体験を通して知って欲しいという狙いがありました。最初の頃の私が勝手に「特殊な能力が必要」だと思って「自分には出来ない」と思い込んでいた、与えられるだけの受け身の状態から、少し脱出する様な体験を他の人にもして欲しいなと思ったので。

ご協力頂いたもれなく全ての方が、絵から読み取る、自分で気付く、という事が出来ていた様に感じました。逆に教えてもらう事ばかり。素晴らしいなと。そしてそれは私の悦びでもあったのでした。


気付き

自分の中心がやりたいと言ってる事なら、怖くてもとりあえずやってみよう。邪魔をするのはいつも、恐れ。


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オマケその1

共同創造協力者さんたちへ。

一部の方を除き、同封した小さい封筒に「全てが終わってから開けてください」と注意書きをしていました。解説の作成が終わる前に開けてしまった方はいらっしゃいますでしょうか?名乗り出る必要はありませんし開けた事を咎めるわけでもありません。何故、注意書きに反して、終わる前に開けてしまったのか、をよかったら考えてみてください。


オマケその2

描いた絵を全て並べてみました。

絵の完成毎に依頼者さんに送付していたので、全ての絵を並べて一度に眺めるというのは物理的に無理だったのですが、毎回スキャン画像を忘れない様に取っていたので、今こうしてPC画面上に並べてようやっと一度に眺める事が出来ました。

実は途中から、これらの絵は全て完成した時に全体を通して私へのメッセージが浮かんで来るのではないかという気がしていて、それを読み解く日を楽しみにしていた部分も実はありました。

今こうして並べてみて、やはりその予感は当たっていました。詳しくはここには書きませんが、ある書物とリンクしながら一つの流れが見えて来て驚愕しました。ちゃんと、流れがあるのです。やはり、私の物語でした。

そう考えると、皆さんの参加は必然だったし、タイミングもバッチリで。最後にこうしてサプライズがあったりすると、何か目に見えない大きな力を感じたりするのでした。

でも、きっと他の人が見ればその人なりの解釈がまた浮かんで来るものだと思います。なので、よかったらこの絵たちを見て、あなたなりに解釈してみてください。あなただけの物語が見えて来るかもしれません。


紹介して頂きました

その他紹介して頂いた方々の記事はマガジンに収録してありますので是非ご覧になってみてください。→KACHICO関連記事マガジン

関わってくださった、見て頂いた全ての皆様、ありがとうございました♡これにて「あなたを想って描く実験」は終わりです。今後ともまた機会がありましたら、私の気まぐれにお付き合い頂ければ幸いです。

2016.07.04 新月 KACHICO

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