第3の自分が毎日を豊かにする
私たちは毎日を懸命に生きるplayerとしての視点と、それを静観する
watcherとしての視点を使い分けていくことで、変化の多い日々をサバイブしいると言われています。
では、幸福度をあげるための第3の視点があることをご存じですか?
人生後半戦をさらに充実した時間にするための第3の視点とは。
わたしたちは2つの視点を使い分けている
懸命に取り組んだり、愉しんだり、悩んだり…
感情豊かに毎日を過ごすあなたの中には、もう一人の頼もしいパートナーがいます。
それは、人生の主人公=playerとして生きるあなたを一歩ひいた静観的な視点で見守るwatcherとしてのあなたです。
あなたがバランスを取って日々を乗り越えていけるようにwatcherとしてのあなたがplayerのあなたを見守っています。
なかには、playerの自分がアクティブすぎてwatcherとしての視点があまり働いていない方、逆にwatcherの自分が強すぎて窮屈に感じてる方もいるかもしれません。
2つの視点がバランス良くタッグを組めていることで、あなたは生きやすく感じることができます。
あなたの相棒であるwatcherの視点について、もう少し詳しく見ていきましょう。
watcherの視点は受容の視点
ここまでで、watcherの視点をどこか冷たい、厳しい存在のように捉えた方もいるかもしれません。
実際、watcherの存在が大きすぎて、自分にとって厳しい存在になっている人もいるのですが、本来watcherは自分にとっては否定も肯定もせずに、ただただ自分を見守る暖かい存在です。
否定も肯定もしないというところがポイントで、ただただ今のあなた自身の状態を受け止めます。
「ちょっとしんどく感じているのかな」
「本当は続けたいのかもしれないな」
など、そのままのあなたを受容することで、あなたは感情に振り回されすぎず、無理をせず、素直に日々の選択をすすめていくことができます。
もし、毎日感情が乱高下したり、思考が常に巡って頭が忙しいという方は、このwatcher視点を意識してみるといいかもしれません。
自分を外側から眺めるイメージで「今、感情が落ち着かない自分がいるな」とあえて自分を客観視してみます。
そうすると一瞬、感情の外側に出るだけでも心が軽くなるのを感じていただけると思います。
禅の捉え方に近いです。
日々に負荷がかかっているときほどwatcher視点が働きにくくなるので、是非意識してみてください。
watcher視点を自分にとって頼もしいパートナーに育てていきたいですね。
第3の視点はgrateful(感謝)の視点
さて、もう一つの視点も存在することをあなたは気づいているでしょうか。
それはgrateful(感謝)の視点です。
2つの視点の二人三脚で乗り越えていく毎日の中には、嬉しいことばかりではなく、時には辛く受け入れられないこともありますが、それを心穏やかに乗り越えていけるのは
・それでも今日も生きてこられた。
・ささやかでもこれからやりたいことや、大切な人がいる。
・完璧とは言わないまでも、懸命に今ここを生きている
そんな、今ここを慈しむ視点があるからです。
目の前のことにまっしぐらの若いときにはなかなか感じることはできないかもしれませんが、playerのあなたとwatcherのあなたのドタバタだけどひたむきな毎日を振り返ると、あなたの努力と沢山の人の支えがあるからこそだと感じることができます。
そして、今ここにいられることに愛おしさすら感じてきます。
目の前のことに対峙し続ける毎日ではつい忘れがちになりますが、心にとめておくことで、心の温度が上がり、人生後半戦1日1日をを愛おしく過ごすことができます。
3つの視点が人生を豊かにする
これまで見てきた3つの視点は図解したらこんなイメージです。
人生の主人公である主観的なplayerの自分を、外側から静観するwatcherの自分。そんな二人三脚の自分や自分を取り巻く全てを俯瞰するgratefulな自分。
3つの視点に気づいたら、自分自身も取り巻く世界も温かく感じられませんか。
人生後半戦、心豊かに愉しんでいきたいですね。