各紙とアメリカとの関係 沖縄女性の死体遺棄
2016年5月20日付の各紙を見ると、アメリカとの関係がそれぞれだということがわかる。
朝日、毎日、東京は1面トップで白字の凸版で〈沖縄女性不明 元米兵逮捕〉(朝日・東京)、〈沖縄元米兵逮捕〉(毎日)。
読売は1面の肩に、白字の凸版で〈女性不明 米軍属を逮捕〉。元米兵という履歴より、現在は軍属であることを重視した。
日経は1面の中ほどに、白字の凸版(とっぱん)を使わず、文字の見出しだけで〈米軍属の男逮捕〉。
産経は、この行方不明になっていた沖縄女性の死体遺棄容疑で米軍属が逮捕された事件を、1面で扱うニュース価値があるとは判断せず、1面で報道しなかった。
それぞれの価値観がよくわかる1面のレイアウトだった。こういうニュースを見ると、新聞は複数に目を通したほうがいいと思う。
(2016年5月20日 更新)