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アメリカでは選挙戦に銃が使われる件
▼アメリカで起こっていることは時間差で日本社会でも起こる、というが、以下のニュースは例外だろう。
2020年10月17日のNHKニュースから。適宜太字。
〈米大統領選挙 ミシガン州 投票所や周辺での武器所持禁止を発表 2020年10月17日 10時52分〉
〈アメリカ大統領選挙まで3週間を切る中、中西部ミシガン州は投票所や周辺で銃などの武器を見える形で所持することを禁止すると発表しました。州政府は、有権者が安全に投票できるようにするための措置だとしていますが、社会の分断の深まりを背景に、選挙が平和的に行われるのか懸念する声も上がっています。
ミシガン州の州政府は16日、来月3日の大統領選挙の投票日に、投票所やその周辺およそ30メートルの範囲内で銃などの武器を見える形で所持することを禁止すると発表しました。
この措置について州政府は声明で「有権者が脅迫や脅し、嫌がらせを受けることなしに投票という基本的な権利を行使できるようにするためだ」としています。
ミシガン州では、今月、野党・民主党のホイットマー知事の拉致を企てたなどとして、銃などで武装する過激なグループの13人が訴追され、ホイットマー知事は、こうしたグループを明確に糾弾しないトランプ大統領の態度が過激な行動をあおっているとして非難しています。
アメリカではトランプ大統領の支持者が、期日前投票に訪れた有権者に嫌がらせをするケースも出ていて、社会の分断の深まりを背景に、大統領選挙が平和的に行われるのか懸念する声も上がっています。〉
▼恐ろしい話だが、トランプ大統領を支持する一部の人々は、投票所で銃を実際に撃つわけではなく、銃を持っているところを見せて脅す、ということなのだろう。
さすがに、現在の日本社会では起こらない出来事だ。
もっとも、ずいぶん前から日本社会では「見えない銃」(ブルーハーツの「TRAIN-TRAIN」1988年)が飛び交っている。
国政選挙は、それぞれのお国で使う武器が異なるだけで、形を変えた内戦であることに変わりはない。
(2020年10月17日)