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だれでもできる、マインドコントロールの時代だから、【騙されていることに気付くのは難しい】

ハイライト
・現代は、人類史上もっともダマすのがイージーな時代。
・人をその気にさせる6つのステップ
 (だれでもできる!マインドコントロール!)
・自分が何に騙されやすいのか。カモ診断テストで確認しよう!

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やぁみなさん、今日も騙されてますか?

「ハイ!わたし、騙されてます!」というヒトは少ないと思います。

では質問を変えましょう。

アナタは、人生で騙されたことがありますか?

この質問には”Yes”と答える人が多いのではないでしょうか。
騙されていることに気付ければ、騙されません。気付く事さえできれば、「人生で騙された経験」なんて無いハズなんです。

しかし、私たちはみんな「騙された」経験があります。

なぜでしょうか?

今回は、日本のマインドコントロール研究の第一人者、西田公昭教授の論文から得た情報を中心に、「騙し方と騙される理由」をご紹介していきます。

・私たちが騙される原因について
・詐欺師やマルチ業者が実践している、秘伝のダマし方
・若者が特に騙されやすいカンタンな理由
・自分は何に騙されやすい?騙されテスト

では早速、紹介していきましょう。


■だまされやすいのは、頭が悪いから?

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「あいつはバカだからだまされたに違いない。」

そう思うのはごく当たり前です。でも、本当にそうなんでしょうか?

頭が悪いヒトは騙されやすいイメージはありますが、高額詐欺に引っ掛かるような人はお金を持っているワケですから、一概にバカと決めつけるのはいかがなものかと思います。

そこで、私は頭のいい人ほど騙されやすいのか?を調べてみました。

最初に騙されやすいヒトのサンプルとして振り込め詐欺認知件数(内閣府国民生活白書から用意されたデータ)を用意しました。

そして、頭のいい人がいるかどうかとして2019年度全国学力テスト正答率ランキングを用意しました。

本当なら、個別に500人くらい集めて実験したいところですが、残念ながら研究者ではないので、そんな資金がありません。お許しを。。。

これらのデータを照らし合わせることで、「頭のいい地域」「騙されやすさ」の関係を確認してみましょう。

頭がいい方が騙されやすい?

縦軸:詐欺偏差値(騙されやすさ)
横軸:学力偏差値(頭の良さ)

この結果を見て、僕は目ん玉飛び出るかと思いました。

頭が悪い地域ほど騙されやすいどころか、むしろ頭のいい地域の方が騙されやすいことが示されているからです。

東京都だけは別格に詐欺件数が多いので例外的な場所に点が記されています。東京は怖いところだべさ。。。

まぁ、東京は人口密度も高く、経済圏の中心。詐欺が多いのは頷けます。
しかしそれ以外の地域ではどうでしょう。学力が高いほど、見事に詐欺も起こりやすいことが示されています。


私は学歴も低くないし、騙されにくいハズ。
大丈夫。

本当に、そう言えますか・・・???


■現代人はとーっても騙されやすいみたい

NHK放送文化研究所が行った2018年の調査では2,369人にアンケートが行われました。この調査では興味深い結果が明らかになっています。

今の社会は情報が多すぎると思う

「今の社会は情報が多すぎると思う」と回答した人は86%。
「自分の知りたい情報だけ知れれば良い」と回答した人は45%でした。

これが何を意味すると思いますか?

カンタンに言うと、
現代人は多すぎる情報社会に適応できていません。

本来、情報は吟味して賛否両論聞くことで、それが本当に正しいのかどうか判断すべきです。しかし、それが不可能な時代になっているのです。

その結果、自分に都合のいい情報だけを聞く傾向が出来上がりました。

ネットニュースの配信元を知らない人が約半分

さらに、
ネットニュースの配信元を知らない人が約半分もいるのです。

エンタメを楽しむのに、配信元はどこでもいいですよね。楽しければいいだろーがー!!という気持ちはとても良くわかります。僕もそうです。

ただ、これってダマす側の人から見たら、「めちゃくちゃ都合の良いこと」だと思いませんか?

だって、ただでさえ情報過多で、何が正しいかなんて判断するのが面倒な時代です。自分に都合のいい情報なら、配信元も確認せずにホイホイ信じてくれるんですよ?

現代ほど、騙すことがイージーモードになった時代はありません。


■人をその気にさせる6つのステップ(だれでもできる、マインドコントロール講座!)

人をその気にさせる方法は、主にマルチ商法や広告宣伝業界で非常に深く研究されています。今ではマインドコントロールの手法は体系化され、誰でも知ることができます。

今回は、マインドコントロール研究の第一人者、西田公昭教授が示すマインドコントロール過程を図解でカンタンに紹介していきます。

マインドコントロール

1 温かな人間関係を築き、断りにくい関係を作る
2 解決困難な問題を突きつけて混乱させる
3 鮮やかな解決策を見せて魅了する
4 仕組みを理解させ、確信させる
5 仕組みを日常的に実践させて強く納得させる
6 友達や社会から孤立させて、元の生活に戻れなくする

洗脳の手順は非常に分かりやすく示されています。
そして、私たちの身近なものになっています。

この方法に熟達したプロが、私たちの身の回りに潜んでいます。

私たちは、知らぬ間に、洗脳されているのです。


マインドコントロールについてもっと詳しく知りたい方は、
西田公昭教授の本を読みましょう。

■TVショッピングに見るマインドコントロール法の威力

この有名なTVショッピング動画にマインドコントロール法が使われていることを確認していきましょう。

1 温かな人間関係を築き、断りにくい関係を作る

家の中を演出して、親近感を出していますね。

そして、0:50では娘を紹介。これ、商品を紹介するだけなら要りませんよね?でも、あえて入れてるんです。「親近感」が湧くから。

2 解決困難な問題を突きつけて混乱させる

1:05あたりで、普通のナイフではトマトをきれないことを演出しています。
確かにトマトって切りづらいです。どうすりゃいいねん...って感じを演出します。

3 一見鮮やかな解決策を見せて魅了する

1:46には、販売したいナイフでパイナップルを一瞬で輪切りに。
お見事!
冒頭紹介したトマトもナイフの重さだけで切れると紹介し、ナイフのスゴさを際立たせます。

4 仕組みを理解させ、確信させる

冷凍食品、アルミ缶も、カナヅチすらも切り刻む。
そのあとも切れ味は衰えず、トマトは先ほどと同じように切れます。
このナイフは最高です。少なくとも、自分が使うのには全く問題がなさそう。

5 仕組みを日常的に実践させて納得させる

3:20では、今日、明日、来週、来年、再来年も、研がなくていい。
と日常を演出しながら、ナイフの便利さをアピールします。

TVショッピングは毎日、何度も繰り返し流れることで、ナイフのスゴさが日常へと変わっていくのです。そして、このオジさんが紹介する商品、すべてが良いものに見えていくのです。

さすがにマルチ商法ではないので、「友達や社会から孤立させて、元の生活に戻れなくする」まではやらないんですが、あと一歩ですよね。

ここまで来たら抵抗できる人はほとんどいません。


■ここで2つ、質問です。

今紹介したナイフは、いいナイフですか?悪いナイフですか?

悪くはないと、思いませんか?

もちろん、あれは良いナイフです。正解。

では、次の動画をご覧ください。

動画を見たうえで、
京セラのセラミックナイフと、先ほどのナイフ
どっちが良いナイフだと思いますか?

わからないでしょう?

そう、情報を判断するには、1つの方向から見るだけでは圧倒的に不十分なのです。京セラのナイフと、アメリカのナイフ、どっちが良いか?それを判断するには、各々の特徴を比べなければ分かりません。

めんどくさいでしょう?

それが、アナタに付け入るスキなんです。


■誰もがハマりやすいパターン

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「とりあえず、話を聞いてから断ればいいだろう」

これを脆弱性の無知と言います。ヒトの意識に関係なく、脳は自動で物事を判断しようとします。私たちの脳は理性と関係なく脆いものなのです。

例えば、テレフォンショッピングって、同じ内容が何回も流れますよね?

あれ、わざとなんです。

「注目バイアス」といって、繰り返し何度も流れた情報を聞くと、脳はあたかもそれが重要なことのように錯覚してしまいます。

コロナウイルスの話を何回も聞くうちに、過剰に怖がっている人がいますよね。あれがまさに注目バイアスです。かかってないのだから、すぐに死ぬわけではありません。適切に対処することが重要であって、過剰に反応しても何も良くなりませんよね。わかってます。

でも、毎日毎日、情報を聞けば聞くほど怖くなってしまいます。
ちゃんと対策しないと、大変なことになる。
もう、世界の終わりだ。。。

それが注目バイアスの強さです。

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なんだかんだ自分は大丈夫。しっかり勉強しているし、ヒトの話を軽々しく信用しないから。そう思った人も危険です。

脳には「正常バイアス」というものがあります。正常バイアスとは「自分だけは大丈夫」と思ってしまうことです。

これだけ騒がれてるけど、気を付けてるから新型コロナウイルスには自分はかからないだろう。手を洗っているし、3密も避けてる。だから大丈夫。そう思っている方はいませんか?

論理的に考えると、症状が出ない感染者がいる以上、どこで感染するか分かりません。生活するうえで人との接触を0にすることはできませんから、新型コロナウイルスにかかる確率は0にはできません。自分がかからないなんてことはないんです。

バイアスは、不確定な情報を脳が勝手に埋めることで発生します。

「物事を推測するための、すべての情報が明らかな状況」は存在しません。

私たちの脳は、常にバイアスに侵されています。
そしてそれが、つけ込むスキになるのです。

危険な情報は、そもそも頭に入れてはいけません。

面白半分で聴くのは、命とりですよ。



■自分が何に騙されやすいか確認しよう

YesとNoでこたえるだけで、カモタイプが分かる、カモ診断テストです。

自分が一体どんな情報に踊らされやすいのか。

何を避ければいいのか。

一発で確認できる良い方法ですよ。


フェイクニュースについて

フェイクニュースに対処する方法をまとめた記事を作りました。

残念ながら私たちの脳は、騙されやすいような設計になっています。
どう対処すればいいのか、知りましょう。


今回のギモンの提供者

今回は、Nanami Tohseさん/ブラック企業アラートの中の人のギモンから記事が出来上がりました。ありがとうございます!!

ギモンはこ~んな感じでサークルに流してくれました!
調べがいのある面白い話題ですね。さすが!

ギモン

自分のギモンを提供してくれる方もドシドシ応募しています。
アナタの気になるギモンをお待ちしています^^


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