GIGAスクール対応端末について
来年春に進級・進学後、プログラミング教育を始めとする様々な場面で、パソコンやタブレットを必要とする場面が訪れる方もいらっしゃるかと思います。
当教室でも、3月頃になると「高校で、GIGAスクール対応端末を自前で用意する必要があるので、相談したい。」とのお声を頂くこともあり、その際にいくつか端末提案をしています。
毎年4月中旬になると、全体的に品薄&割高な印象を受けるので、事前にどういったものが進級後・進学後に必要になるか分かる様であれば、前々から価格帯や候補端末を絞り込んでおくことをお勧めします。
GIGAスクール対応端末の要件
学校で一括購入/リースしている場合は、その制度を利用する事をお勧めします。自前で用意する場合は、「要件」に基づいて購入する必要があります。
基本的には、文部科学省から出されているGIGAスクール関連資料に記載がございます。(下記リンクの標準仕様書内)
特別な事情が無い限り、この標準仕様書をもとに自治体や各学校が端末の基準を設けています。
<端末の性能に関しての注意点>
文部科学省の標準仕様書内の Windowsパソコンに関する要件ですが、正直なところを言うと、この下限値で購入した場合、動作が重く不便に感じる場合があると考えます。特に、CPU の Celeronと、メモリ 4GBの項目です。
出来れば、CPUは Intel プロセッサ N100以上、メモリは 8GBの端末の購入をおすすめします。
Chrome OS端末 や iPad OS端末 については、それぞれの限定環境下でソフトやアプリが動作する仕様のため、Windowsよりも抑えた性能で問題ないと考えています。
その分、汎用性は劣ると考えて問題ないと思います。
では、具体的な端末について
自分自身が選ぶのなら、「ヒューレットパッカード(HP)」社の端末です。
先日、GIGAスクール第二期向け端末の発表がありましたが、不便のない性能にしつつも、価格は抑えた印象を受けます。
Windows 搭載の「HP Pro x360 Fortis G11 Notebook PC」
Chrome OS 搭載の「HP Fortis Flip G1m 11 Chromebook」
その他の会社の製品については、インテル社がまとめていますので、下記リンクからご覧ください。
最後に
色々と要件に適合するパソコンやタブレットを各社が用意しているのですが、肌感覚として性能に対して割高な印象を受けます。
割高になっている要因として、堅牢性やバッテリ駆動時間、重量制限が大きく影響していると思われます。
Amazonなどで、一般向けに販売されているChromebook は3~5万円が相場ですし、Windows に関しては6~12万円の価格帯であれば、GIGAスクール向けより数倍性能の良いCPUを搭載したパソコンが買えます。
子どもの学びを、社会全体が支える必要性を感じます。