ピエロも楽しくやってるし0412
書くことを愛しているけどそれ以上に自分を愛していてごめんなさい、武器を持ってないとたたかえない世界、が相変わらずおそろしくて憎たらしい、のに武器をすてるほどの勇気もないから、今日も誰とも会わないまま、誰にも教わらないやり方で刃をとがらせる、わたしだって、花形の空中ブランコで歓声を浴びてみたかった。
切った髪の軽さの前で立ち尽くしている、文字が鮮度をうしなっていくのがこわい、架空のひとたちのサーカス、わたしは、彼らを、じぶんを、愛という言い訳で飼い殺している。
生きるのがじょうずですね、って、鈍感ですね、ってことなのかもしれないから言われたくない、と思うことの鈍感さ、日に日に鈍くなっていくけれど別に繊細なことばかりをうつくしいと思うような感性もないので問題なくって、ただ鋭さをうしなってしまったら誰も殺してしまえないので、それは嫌だなぁと思う。
誰も殺せないことは誰にも愛されないこととおなじだと
思う、って、どこかの詩にも書いた、まいにち誰かにころされそうになっているから、悔しいから、ちゃんとその分だれかをころしてあげたい、やさしく、あたたかな、やり方だけで。
さみしい季節だね、と、四季がめぐるたびにどの季節にも思うのは、わたしが鈍感だからなのか、それともわたしがさみしい人間だからなのか、それとも、季節が生物のためだけのものだからなのか、わからないままです。
手をつなぐの、暑いよって言われちゃう季節が来るのがいまはつまんなくて、このまえ買ったTシャツを着たいことなんて忘れてる、
旬でいたいです、ずっとずっと、鮮烈なままで、褪せないままで、褪せていくものの美しさくらい馬鹿じゃないから分かるけど、それでも、わたしは、いつだって鮮やかでいないと気がすまなくて、鮮やかな色の服に、意味はないけど。
生活になるし、だからそのうち詩になります。ありがとうございます。