0127オクターブの狂ったピアノ

 
今日もさむいね、さむいとさみしいような気がするね。
でも夏のさみしさとはすこし違っていて、わたしは冬のさみしさを嫌いじゃないような気がします。 
だれかがエモいとかヤバいとか言う感情や風景の機微をこうやってわたしはぜんぶさみしいにしてしまうから、語彙力のなさを笑ったりできないよね。
 
 
言葉にこんなに重力をかけるのはわたしという星だけなのかもしれないと時々思います、だからあんなに、簡単に、捨てられたピアノの鍵盤をてきとうに叩くみたいに冷えきった言葉を吐き出せるんじゃないかって。
それがいいことか悪いことかはずっとわからないです、すぐにいいと悪いの箱に分別しようとするのもわたしの悪い癖です、
でも、多いは正しいではないことだけは知っているし、わたしは、わたしをいい子だと思っています。
いい子だから、サンタさんが来なくても堂々としていられるのです。 
 
 
 
今日はこんなことがあったよって、好きなひとに話すみたいに軽やかに日記にできたらいいのに日常が日常として蛇口の水みたいにずっと流れるからあなたにあげられるものがないよ、
せめてかわいいコップに入れればって、昔読んだ小説の虚言症の女の子を思い出す、かわいかったな。
  

髪を切ったばかりの首元にすぅすぅと風が流れてつめたい、
君だけがわたしの美しさや、わたしの正しさを理解してくれれば別にいい、って、思えないからわたしはずっとずっと何かに追いかけられる夢を見るんだと思う。






生活になるし、だからそのうち詩になります。ありがとうございます。