710人目の天使にあなたがなってよ


体調が芳しくないと大抵こころの方まで影響が出るの、ニンゲンの馬鹿なところだと思う、
必死でなんとか生きてるだけで気付いたら7月になっていて、見返したらこの生きているという記録くらいにしかならない散文も月に1度ほどしか書けていなかった。悔しい。悔しいね。だってわたしは、書くより生きるを優先したんだよ。当たり前だけど。そうじゃなきゃ困るけど。
でも気持ちくらいはなんとか、って、思いませんか。



サイズも測らずに可愛いからブルーナうさぎのノートPCケースを買った、だってセールになってたし、そのうちこれに入るパソコンに買い換えるから別にいい。
ダイエットを本格的にはじめたばかりなのに一目惚れした細めのズボン(服は好きだけどお洒落にパンツとか言えない)を買った、そのうちこれを履きこなせるくらいになるから別にいい。


どんなに小さなことでも、少し先の未来に希望があるなら生きられるでしょって、美しく笑って教えてあげられるひとになりたかった。


そんなもののほとんどは本当はどうでもよくって、鏡の中で理想だけがどんどん肥大していく、
やさしくいられるひとは凄くて、わたしがやさしくいるには持っているものの全部を自分から手放したり、そんでもう何もいらないよってあたらしいものを拾いもせずに空っぽでいるしかなくて、
要するに全部を諦められればやさしいひとにだけはなれるかもしれないってこと。そんなのマジで嫌だから、わたしはやさしいひとではいられないってこと。



わたしのことをやさしいと言うひとにはそりゃああなたを好きだからね、とほんとなら答えたい、答えられるくらい可愛げのある女になりたい、
困ったように笑うだけのわたしが今日も嫌いだから、死なないためにそうさせる世界に牙を向ける、
やり方を間違わなければ噛み付いてもいいよと、白い首筋を差し出してくれるひとがいないから、心の中の天使にいつも噛み付いている。



天使は、困ったように笑うだけだから、やっぱり嫌い。








生活になるし、だからそのうち詩になります。ありがとうございます。