冷えた水と1014錠目のサプリ
好きなひとと暮らすようになれば家の中でもかわいくいることをもう少し楽しめるようになるだろうか、
お気に入りの自分でいることは自分の機嫌を取る方法のひとつでもあるのに、どこにも行かないのにメイクするのもすぐに食べ物をこぼしたりどこかへ引っ掛けたりするくせに好きな洋服を着るのも、それはそれでMPが削れていくから難しい、
歯を磨いたりお風呂に入るのさえ億劫なの、わたしだけじゃないって教えてくれるインターネットの中に雨は降らないから、傘をささないことを選べる人が嫌いだって話、しないでいられる。
気休めかもしれないサプリはそれでも気休めにはなるけど、別に君にはおすすめできない、
暇つぶしにタロット動画を開くと結果を聞き終わる前に寝てしまうし、その続きをまた見ようとは思わない、
ちょうどよく健康で気に入っている、
ものすごく健康だったら、たぶん身の回りのほとんどがいらなくなってしまうからこれくらいでいい、
頭の中が静かになってしまうのが怖い、
し のことはいつも忘れていたい、
相変わらずし、と打って変換を押しても20数番目にしか詩は現れないけれど、いくらでもカスタマイズできる辞書には好きなバンドの綴りくらいしか登録していない、
わたしから手を伸ばしても意味がない、
はやく詩の方がわたしを迎えに来るべきだと思う、
冬が近づけば近づくほどわたしってやつはかわいくなるから、早くしないと、誰かに攫われてしまうかもしれないよ。
生活になるし、だからそのうち詩になります。ありがとうございます。