からあげを揚げなかったサラダ記念日
だからどうということはないね、蒸し暑いね、今日も雨で頭が痛いね、思いついた言葉がもうだれかのものだったとき、わたしたち、前世ごと絶望しちゃうね。
だいじなもの、だいじだから、だいじだから尚更ぜんぶ捨てちゃおうかなと思う日がまだあって、からだばかりが日にちの分だけ軋んでいくの、アンバランスで泣きたくなる、
うたいたい歌が今日も思い出せなくて叫びたいだけだってことに気づいてしまう、夜にならないとなんにもできない気がしちゃうくらい太陽に見合わない重力のつよさ、ほんとうは短い導火線、火がつきそうになるたび手のひらで無理やり消し潰して、やけどしてでもやさしいと思われたかった、わけでもなかった、
ただ燃え尽きて、しんじゃうのが怖いの。
すきなひとに勧められたアニメの最終回を泣きながら見ているとふつうの女の子になったような気分で心地いい、ふつう、って、言葉は嫌いだけど、凡庸な自分も嫌いで宙に投げ出された心地、凡庸だけど、ふつうじゃなくて、まぁでもかわいいので、ぜんぶ許してあげるし、許してもらいたい。
色の落ちた髪、こんどは何色にしようかな、季節もぜんぶ通り抜けるくらい、暗く暗くなってしまおうかな。
生活になるし、だからそのうち詩になります。ありがとうございます。