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今日もしんぞうをひとつ、ころしました。大丈夫です、必要ないやつなんで、ほら、みんな本物の心臓をしなせないために、偽物のしんぞうをたくさん用意して、毎日ころしていきてるでしょ、わたしにもたくさんあるんです、腐るくらい、たくさん。
馬鹿だから見なきゃいいのに仲良くも好きでもなかった同級生の名前を検索して惨めな気持ちになったりする、知ってますか全部強がりですよ、ネットの海でくらい小奇麗で特別な人魚のふりしてようと思ってた、全然できてないけど、自分にしか見えてない線があって、それに触れると電流が流れる、ような気がする、大抵のことをそうやっていきている、ずっとはみ出ることは死ぬことだと思っていた、殺されることだと思っていた、歩道と車道をわける白線、から落ちると、数日のうちにとんでもないことで死ぬのだと思っていた、みたいに。
ちくしょうこんなのいらねぇよって、捨ててきたものが存外他のどうでもいい数多の人たちにとっては大事だったりするらしくて、でもまぁどうでもいい人たちよりもわたしの価値観のほうがよっぽど大事でただしい、と、思ってやまないくせに、ちょっと叩かれたらすぐ折れそうになる、しかも、直接ぼこぼこ叩かれたわけでもなく、遠くの方で、おんなじような誰かが、叩かれてるのを見ただけで、歩くのがつらくなるくらい、足が痛いような気がする。
感情、いつも出し惜しみしている、持ってるもんなんか少ないんだから今すぐ全部で戦わなきゃなんないのに、然るべき時なんか待っちゃってんの、だって見てもらえなかったらかなしいじゃん、終わりじゃん、めいっぱいひきつけてひきつけて、一番届くタイミングで投げなきゃ、全部無駄になるみたいな気がするじゃん、だからこれは作戦です、勝つための、何と戦ってんのとか鼻で笑ったりしないでね、生きてるだけで戦いなんだよって上手に笑い返せるか、わかんないので。
スマホ持ったら口癖みたいにさみしいだのくるしいだの打ち込んでる手だって数分後には恋人にすきだよってLINEしてたりする、どっちかが嘘だなんて思えないからにんげんは愛しいです、これもいつも言ってるけど嘘じゃないからゆるしてね、愛しいものをおなじくらい憎んだりすることだってあるって、みんな知ってるはずでしょ、
もっと愛憎の波にいたい、やさしいひとばかりが的になって、わたしみたいな、かたくてまがったやつには誰も弓を向けたりしないから、いっそさみしくなってくる、
つまんなくなったとか言われてみたい、お前のさみしさなんてただのファッションで空っぽじゃねぇかって、誰も言ってくれない、言ってくれないから、SNSはわりと冷たい。
1119 感情の記録 以下の 以下
生活になるし、だからそのうち詩になります。ありがとうございます。