724光年先の故郷を爆破する夢
見上げても星が見えない日はなおさらこの町が鬱陶しい、ふるさとがふるさとになる日は来るんだろうか、帰りたい場所のことをふるさとと呼びたいから、きみの胸の中にふるさとはあるんだと思う、
ふるさとはやわらかな香り、
ふるさとはおだやかな音。
心音みたい、心音をありがたがるのはわたしたちがそういう場所から産まれてきたかららしい、ってことを考え出すとやっぱりちょっと苛立つから、星から落ちてきたことにしてほしい、
故郷の星には帰れないの、帰らなきゃいけなかったかぐや姫よりわたしは幾分もしあわせ、
あぁほら、また誰かとくらべたでしょう。
田舎の小さな家の古い押し入れから妬みや嫉みを引っ張り出してはつまみ食いして腹を壊したりするね。
そうやってこれからも生きていくんだろうかと思うとまた訪れるだろう幸福のことより隅の小さな埃ばかりが気になって不安になって、
家事、掃除がいちばん嫌いです、だっていつまでもいつまでも全部まっさらに綺麗にはならないから。
思考を整理するためだけの日記すらひとりじゃつけられないくせにひとりで生きていけるとでも思ってたのベイビー、
セールだからって言い訳して自分のご機嫌を取るために買った可愛いシャツ、を着る可愛いわたし、を早く見てほしい、
子宮もきっと、きちんとメイクをしているあいだのわたしのことしか愛してくれない。くそったれ。
生活になるし、だからそのうち詩になります。ありがとうございます。