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魔除けのゆびわと3月のにおい

 
ぼんやりしてる間にもう3月ですね、花粉でさらにぼんやりしちゃう毎日だけど、寒くてさぼりがちだった筋トレをしてみたりコンプレックス(っていうほど本当はきらいじゃないんだけど)の指を飾って好きになるために指輪やマニキュアを買ってみたり、いいにおいのハンドクリームを塗って眠るのが愛しかったりわりとうまく生活をするふりができています。相変わらずまいにち悔しかったり焦ってみたり憂いてみたりするんだけど、そんなのばかり大事にしちゃうから仕方ないね。
みなさんどうですか、春が来るね、ぼんやりしてたっていいから沈むときはじょうずに沈んでいられますように。
 
 
自分ひとりで自分のことだけを見つめて自分だけの世界にとじこもりがちになっちゃうの、そういう時間ももちろん大事なんだけど、きっとなくなってしまったら書けないのだし。でもそうしていると本当に外向けの姿とか見せ方に疎くなってしまうから、そういう意味でもすきなひとや見てくれるひとがいるといいなぁと思ったりします。
なんか健康な気がしちゃうのだ、ハンドクリームやボディークリームを肌に沈ませるあいだ、着たい服をながめているあいだ。
自分のことだけみつめてるときより、ひとの目を気にしているときのほうがよっぽど自分を大切にできているように思えるのは、どうしてなんだろうねって、こいびとに会いに行くとちゅう、お気に入りのチェックのジャケットを着てつらつら書いています。
 
 
目の前の広告も昨日より可愛く生きようって言ってる、そうだね、つまりそれは、昨日よりしあわせに生きようってことでしょうか、それなら大きく頷いちゃうな。
呪いになりませんように、おまじないで、魔除けで、ありますように、
指輪がひかりを虹色に反射してる、魔除けです、あなたとわたし以外、わたしを気軽に傷つけませんように、
あなたの思うより鈍感でつめたいわたしが、傷つけないことを悔やみませんように。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

生活になるし、だからそのうち詩になります。ありがとうございます。