0419個はやわらかくてあまいシュガーレイズド
夏に向けて可愛いサンダルを買ってしまったから足の爪を彩るためのマニキュアを探しに行かなくちゃ、つやつやの真っ赤がいいな、それか宇宙みたいに光る深い深い青色。
思ったより自分が洋服や着飾ることが好きなんだなって、最近はなんとなく思うから良かったな、好きなものが増えるのは単純にいいことだと思う。特にものはいい。感情がないから。欲しければ、買えばいいから。
買えないものや自分でつくりだせないものを好きになったとき、どろどろした執着心や独占欲や嫉妬心で潰れてしまいそうになるから、それくらいわたしは重たい女だから、だから恋人以外にはできるだけ深入りするのをやめている。
軽くなりたかったわけじゃないけど、不安になるより不安にしてやりたかった、君のこと、あなたのこと、みんなのこと。
くうはく、って打ち込めば、 ほら、ほんものの空白に変換できるスマートフォン、
わたしの中の空白もドーナツの穴みたいに、空白のままにしていてほしい。埋めてしまえるような、にせものの空白でないと証明してほしい。
だからドーナツ屋では穴の空いたドーナツを選ぶようにしている(パイは別だから許してほしい)、わたしとおんなじね、空白がないと、形を、名前を、保てないのねって、心の中でくらいはいつも小説だのドラマだのの主人公でいたい。
生活になるし、だからそのうち詩になります。ありがとうございます。