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鑑賞とは見ることなのか?「動く彫刻」アレクサンダー・カルダー

「動く彫刻」モビールで有名なアレクサンダー・カルダー。あまりにあちこちで見るので、もうなにかがピヨンピヨンしてると全部カルダーに見えてしまいます。

ゆらゆらしつづけているので、見ててもけっこう飽きません。なんかかわいいし。

魚の骨みたいな感じのがつながっていて、見ているとなんかバランスについて考えさせられます。色のついてるパーツ同士のバランス、複数のパーツがくっついているグループ同士とのバランス。

バランスというのは、静止しているよりも動いているほうが取りやすいのかもしれない、という気になってきますね。

さらに考えるのは、見ている「私」と作品とのバランス(関係性)です。

この作品はやんわり動いているので、止まっていても見え方が変わります。それによって、それぞれのパーツ同士のバランス(関係性)をやんわりと感じます。

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特にこういう大型作品だと、自分との関係性は?という気になるのです。作品は動いていて、私は止まっている。

それでもいいのですが、作品ともっと一体化してバランスを感じるのであれば、作品のように、自分も動きながら見たらどうなんだろう、と。

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パーツ同士は針金によってつながっています。そしてやんわりと動き続けています。自分も目に見えないハリガネでくっつけられているかのように、モビールを「感じ」、やんわりと動いたら、自分が作品の一部になるかもしれません。

ここで気づかされるのは、立って止まって鑑賞するのに、当たり前に慣れていたんじゃないかということ。

最近では、体験する作品があり、聴く作品があり、食べる作品があり、現代アートは多様になってきています。作品が鑑賞法まで分かりやすく提供してくる場合もありますが、そもそもなんで自分はいつも立ち止まって近づいて見ようとしていたのでしょうか。

気になる作品をじっくり味わうための鑑賞とはどんなものか。作品をしっかり見ようとしてたけども、作品を見る時の自分について考えたことはなかったです。

モビールに合わせて動いた時、作品と一体感はあるか。もっと対話できる感じはあるか。次にカルダーに出会ったら試してみますよ!

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みじんことオーマ
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