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7月の日曜日「連休のなかび」

 明け方に夢を見ていた。高校の時の同級生の女の子とデートっぽいことをする夢で、その子はいわゆるクラスのマドンナ的な存在で(例えが古い)、夢の中でもバッチリ可愛くて、目が覚めたときに、「めっちゃ可愛かったな……!」と思わずガッツポーズをするほどで、なんだかよく判らないけれど涙が出てきた。もう三十代も終盤になろうとしているのに、なんとも情けない理由で涙してしまったのだけれど、まぁこれも悪くないかな、と二度寝する。

 七時過ぎに娘が目を覚まして、プリキュアを見ようという。プリキュアは八時半からなので、まだ早いのだけれど、僕と妻も目が覚めてしまったので、ホットケーキを作って食べた。日曜の朝は僕が作ることが多いのだけれど、今日は妻が作った。何か特別なことをしたのか、分厚くフワフワのホットーケーキになっていて、美味しかったのだけれど、折り紙で遊びたくなって気持ちが切り替わってしまっていた娘は二切れほど食べたあとに「おりがみやろーよぅ!」となってしまい、あまりゆっくり食べられなかった。パンダ、カッパ、金魚、トラを作って動物園ごっこをしたあと、プリキュアを見る。そのあとにギーツとキングオージャーを(主に僕が)観る。娘は女の子だから当たり前(?)だけれど、キングオージャーはあまりハマっていなくて、僕が集中して試聴しているの半ば呆れつつ横目で見ながら、パウパトのシールを絵本棚に無心で貼っていた。

 通っていた美容院がとある事情で閉店してしまったのだけれど、そこの皆さんが独立して新しいお店を立ち上げ、今月にオープンしたので早速行ってきた。はじめていくお店だけれど、いつもどおりで、とオーダーして髪を切ってもらう。担当の美容師さんが同い年で、同世代的な話が出来るので、気軽に通っていたら六年くらい同じ人にやってもらっていたのだけれど、その人が産休に入るとのことで、その間、どこで髪を切ってもらおうかな、と悩みのタネがひとつ増えてしまった。

 昼食を食べてから帰宅する。午前中から猛暑で、ハッキリ言って外出はしない方がいい日だった。駅から家まで十分ちょっと歩いただけでかなり体力を消耗した。水分補給も意識していたつもりだけれど、もしかしたら熱中症の一歩手前だったのかもしれない。寝室で妻と娘が昼寝していたので、自室でウダウダしたあと、僕も一緒に昼寝をした。

 明日は祝日で、僕ら夫婦は例によってどちらも仕事なので、妻の妹夫婦に一日だけ預けることに。夕方、妻と娘を見送ったあと、何か書いたりすれば良いものの、ちょうど先日、とある原稿を出したばかりだったので、手をつけているものがなく、また動画を見たりしてウダウダとしていた。娘を預けて戻ってきた妻と合流して、久々に焼肉に行った。連休の中日だからか、世の皆さんは余裕モードというか、焼肉屋さんには海から帰ってきました的な人たちがチラホラいた。ボーナスが出てばかりなので奮発して高い肉をたくさん注文し、堪能した。美味しかった。

 今朝の夢は一体何だったのか、お風呂に入りながら考えたけれど、結局よく判らなかった。まぁ、夢というのは結局よく判らないことが多いのだけれど、どうして涙が出てきたのか。きっともう二度と会えないからなんだろうな、と半ばヤケクソ気味に結論付ける。若者の死因の第一位。同じクラスのときは仲良くしていたけれど、卒業後はほぼ接点もなかった。だから、彼女のことは実はあまりよく知らない。知らないから、なんにも言えないのだけれど。

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