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鍼鎮痛❗️エンドルフィン
鍼治療は、副作用がなく、鎮痛効果が期待できる非常に優れた保存療法です。
細い金属の鍼を身体の中に入れるだけで、痛みが緩和されるなんて疑問に感じられる方は多いでしょう。
研究が進み、鍼治療後における鎮痛効果の根拠が解明されつつあります。
文献等で広く知られている一部についてご紹介します。
ヒトの身体には、痛みに対して、脳内物質である「エンドルフィン」を産生や放出を刺激することで、鎮痛効果を促進させる生理作用があります。
「エンドルフィン」を専門用語で「内因性オピオイド」といいます。
身体に鍼を刺入すると、脊髄後角を介して脳内を興奮させ、内因性オピオイドの産生を誘発します。
「エンドルフィン」の濃度の増加は、疼痛制御をもたらします。
エンドルフィンは、子牛や豚の脳から発見されたもので「体内で分泌されるモルヒネ」を意味しています。
モルヒネの数倍の鎮痛効果があり、気分が高揚したり幸福感が得られるという作用があります。
「内因性オピオイドシステム」といい、鍼治療における鎮痛効果の根拠の一つです。