一日主婦

表題は中一の時の家庭科の授業で、＃夏休みの宿題  に出された。

当時でいう #主婦 は

三食昼寝付きで金銭授受を伴わない労働という気楽なイメージがあることから  ＃マウンティング  最下位と呼ばれるぐらいで大した方がないイメージを抱いていた。

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実際にやったら...、

中卒同然の実母は、成人式を迎える前に祖父母となるはずだった両親を亡くし、家事のみの生活を強いられていた影響で、

家庭科の授業で履修する裁縫や料理を難なくこなしている姿を幼少時から見ており、将来的には寿退職をして、実母のようになるかもしれないと過ぎった。

実際は何をやっても不器用な私の為は、担当教諭に内緒にする形で一日に行う家事の一覧を二日間に分けて行った。

当時扱うことがなかった家電の操作を誤って壊したり、包丁で手を切って怪我をしたら両親に叱責を受けることを覚悟してやっていたのは事実であり、

実母並みのレベルに追いつけなないことを実感し、 伴侶となるはずの将来の夫に逃げられるかもしれないと思った。

この宿題を通して主婦業は今まで従事してきた時間・月単位の仕事とは違い、

年中無休で分単位で一連のことをこなさなければならない難しさから、孤独で誰にも認められない辛さがあることを実母達からのメッセージを受け止めている。

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疎遠になった友人を思い出す

高校時代の友人は 煩わしい #人間関係 が嫌であることから #専業主婦 を選んだ。

彼女が結婚してから子供達を出産したという知らせを受けずに多忙な生活をしていた為に友人達の近況を知ることが出来なかった私は、

再会しても今まで通りに接してくれるだろうか

という期待はしていたものの、家事に追われて子供達の世話で手一杯であったことを受け、現在は彼女と同じ状況となり、大変さを理解した。

彼女のお父様が亡くなったことを受け、線香をあげに伺おうと思ってLINEをしたら、

会う気がしないからしばらく連絡しないでください

という絶交に近い返信をされ、

#毒親  から逃げずに尽くすことを優先にすべきだ

という意味に取れた。

専業主婦をしている彼女は、家庭運営の責任を担うことで独身時代よりもシビアな顔つきになってしまったことに驚愕してしまったのと同時に、

生活最優先である使命感から本来の性格が死んでしまったように感じており、 #家事 ・ #育児 や #介護 のせいでお互い会えなくなった現実であることを当たり前のように実感した。

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兼業主婦に置き換えたら...、

現在の女性は #改正男女雇用機会均等法 の影響で 、

結婚・出産しても働かなくてはいけない環境に追い込まれている。

先述の状態では、将来築く筈だった家族に迷惑をかけてしまう為に退職し、在宅でやれる仕事をしながら家庭に専念していたかもしれない。

又、昭和の手法でやっている為に、

世の中の #既婚女性 はそうこなせずに、食洗機等の便利な家電の購入や #家事代行サービス や #ネットスーパー を思い切って利用しているのではないか

と想像しており、

面倒くさがりで、合理的な性格である私だったらすぐ手を出すだろう。

しかも、正社員並みに働けといわれる社会では、

男性より体力・気力がな上は勿論、スキルを提供することに反することは許されないという姿勢が生まれていることから、前代から継承されるようなやり方が不可能である現実だ。

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お気楽なイメージが強かった専業主婦は、

家族以外の者と交流する場が制限されていて孤独に近い #SNEP 同様の生活を強いられている欠点も備わっている。

デジタル思考が大きい私でさえ、

#焼け野原世代 を生きた実母の非合理的といえるやり方に追いつけず、いい加減に今の流れに従って欲しい

という反発心の裏に、

今のような平均的な生活水準ではなかった若き日の実母自身のことを思い知れ

というメッセージを受け、

独身時代とは一転した苦痛な生活を体験しているということを世の中の専業主婦の声に共感している。