看護師という仕事
先日で、入職して5年勤めた職場を退職した。
急性期の外科病棟で、
科は特殊だったけど
本当に沢山のことを経験したし、看護の仕事の辛さ、限界、尊さも知った。
けれど、ほとんどは辛さと悔しさが多くて、
入職して1〜2年の頃は辞めたくて辞めたくて、
仕事も残業が多く、泣いて帰ることも多かったなぁ。
けど、早く「1人」としてみてもらえるようになりたくて
同期にも負けたくなくて
ただひたすら頑張ってたな。
残業が続いても全然平気。
面倒なことも進んでやったりもしてた。
少しずつ、先輩や周りの人からも信頼してもらえるようになって、
患者さんからの「ありがとう」もすごく嬉しかったけど、
私は、先輩方からの
「居てくれると心強い」
「頼りになる」
「勤務被ると嬉しいよ」
の言葉が何よりも励みになって、
あぁ、私、現場に馴染めるようになったのかな
と思った。
こんな私でも、先輩、同期、後輩、皆んなに恵まれて、1人として働くことができて、
本当に幸せなことだったなと
現場を離れてから感じた。
現場で感じた緊張感
チームワークの大切さ
やりたいのに、やってあげられないはがゆさと切なさ
頑張って病気に向き合って、でも叶わなくて旅立っていった患者さんの姿
何と声をかけたらいいかわからない時の複雑な気持ち
どれもこれも
上手くいくことばかりじゃなかったけど
看護師として患者さんと向き合えた時間は
やっぱり何にも変え難い。
化学療法もやっていたので
リピーターの方も多く、
顔見知りになって、
患者さんの話を聞いているうちに
いつの間にか私の愚痴を聞いてもらうこともあった。
職場の人たちだけではなく、
患者さんからも支えられてたな。
採血もルートキープも人並みにできるようになって、
次の仕事をするまで期間が空いてしまって
その感覚が鈍ってしまうのが怖いけど、
また少しずつ、焦らず、自分のペースでやればいいよね。
自分でも思ってもいなかった
縁もゆかりもないところに引っ越すことになり、
地元からも、関東からもかなり離れちゃうけど
これからも変わらず、みんなと仲良くしていきたい。
職場の同僚、患者さんやそのご家族の方に言われた忘れられない言葉達を胸に
これからはもう少し、自分を大事に、
そして周りの人にもう少し優しく
誠実に生きていけたらいいな。
最後に、
今日、総務課に用事があって職場に行った。
スーツを着た新入職員の方々が初々しい雰囲気を見に纏いながら案内を歩いていて。
「あぁ…私もあんな時があったなぁ…」
としみじみ思ってしまった。
これから待ち受けるのは
厳しい現実、決して甘くない現場。
優しさだけでは生きていけない世界を知って
沢山しごかれて、打ちのめされて、
でもこの仕事の尊さを噛み締めて、
真っ直ぐな気持ちで立ち向かっていって欲しい。
新社会人のみなさん!頑張れ!!