E=mc^2から語る
wikipediaと昔の知識と、今の感性から。
E=mc^2 とは有名な式だ。質量とエネルギーの等価性を表している。アルベルト・アインシュタインが1907年に発表した。
批判を恐れずに、書いてみよう。この公式の表現するところの凄まじさは、原子力発電や原子力爆弾などの技術として現実のものとなっている。2度も原子力爆弾を落とされた国民としては非常に複雑な思いを抱かずにいられないが、質量はそれだけのエネルギーを有している。
ウィキペディアの説明によれば「広島に投下された原子爆弾で核分裂を起こしたのは、爆弾に詰められていたウラン235(約50 kg)だが、実際に消えた質量は 0.7 g 程度だった」とある。
つまり、0.7gの質量がエネルギーに変換されただけで、あのような大破壊が起きてしまった。
さて、私たちは普段こんなエネルギーを発生しないくらい安定的に存在している。そして、エネルギーは有しているのは確かだが、私たちの存在がどうしてもイメージとして原子力爆弾に結びつかないのも確かである。
しかし、考えてみて欲しい、感じて欲しい。エネルギーを確かに持っていると。それだけ偉大な存在なのだと。ビッグバン宇宙論によれば、全ての始まりに想像を絶するエネルギーを有する現象があって、広大な宇宙に原初のエネルギーは広がり、その一部が今の私たちになっている。偉大な自然が私たちを生み出したのだ。
かの悲惨な被害をもたらした原爆のエネルギーなど比較にならないほどのエネルギーを私たちは安定的に内包している。これはまさに奇跡としか言いようがない。