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【民泊開業】初めての閑散期、、、

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僕は「東京生まれ東京育ち」「低学歴」「鬱病経験者」の三重苦を背負った男です!そんな僕が「長野県移住」「民泊開業」「法人設立」を果たした、不思議な物語をお届けします。

1. 繁忙期は束の間

繁忙期の5月、GWを過ぎた6月。
あれだけ慌ただしかった日々が嘘のように、突然の静けさが訪れました。もう半月は予約が入っていない。6月の予約件数は3件。つまり27日は仕事がない。売上も少なく家賃と光熱費を払えばすっからかんな状態。そんな僕にあるものは時間。そう、「時は金なり」なのだ。毎月同額の給料をもらえるなら暇を持て余して、寝っ転がっていればいいが、そうはいかない。
そんな僕が選んだ暇のつぶし方。それは「あいさつ回り」である。繁忙期に出た売上を使って近くの事業者さんのお店に挨拶をして、SNS投稿用に動画を作り、お客様に紹介させてもらえるようにショップカードやチラシを集めまくった。それと同時にショップカード兼名刺を作り自己紹介しまくった。みんなに知ってもらって協力相手を探す時間にしたのだ。
毎日事業者を調べて、そこで撮る企画を考えて、挨拶して、撮影して、編集して、投稿。この繰り返しが続いた。


2. 閑散期こそ足掻け

毎日お客様ばかりを見ていて忘れていたことにも気が付いた。梅雨に入り雨が増えたため夏に向けて緑が濃くなってきていた。雨の音が葉に当たる音が敷地中で鳴っていた。苔も瑞々しく元気に育っている。「そうだ、こんな素敵な場所に住んでいるんだった。」自然を撮るカメラマンとしての意欲も存分に湧いてきた。梅雨の雨の中を縫って自然の山の中に出かけ撮影。雨の日はニート君と企画会議をしたり、事業者さんと撮影をしたり、動画の編集をしまくって技術向上。ラジオに出演したのもこの時。閑散期を無駄にしないためにひたすらに動きまくっていました。
そんな気持ちとは裏腹に、予約が入らず売上が上がらない事が常に財布のひもをきつく締め付ける。様々な場所に向かい撮影を行いたいのに、腰が重い。「行きたいのにお金が…」と思えば思うほどに考えが卑屈になっていく。紹介したい、でもお金がない、売上がない、予約がない、宿と自分に魅力がない。そう連想して追い詰められる日々。ましてや僕には開業資金の借金がある。「100万円」と開業資金にしては少ない額だが、経験もない事業に100万円の借金をして開業している。
今まで持っていた根拠のない自信が崩れる音が聞こえる。このまま売上が上がらなかったら?今が閑散期じゃなかったら?また東京に戻って就職するのか?また鬱になった環境に戻るのか?そうでないと生きていけない男なのか?そんな不安の真っただ中に、彼女からある動画が届く。
職場の人たちと僕の6月の売上を聞いて笑うものだった。彼女としては笑い飛ばそうとしてくれたのだそう。その時の僕にはかなり深く刺さった。その時の僕には強い侮辱としかとらえられなかった。その時、友人のニート君がたまたま手伝いに来てくれていたことで、こちらでも怒りつつも笑いに変えられたことでどうにかなった。
この時の経験は僕に経営者と労働者の違いを深く感じさせる経験になった。これは誰も悪くないと思う。立場が違うのだから、考え方も話も見方も合うわけがない。これほど早く身近に感じられたのも素直な彼女のおかげだ。
そんな感情の起伏が激しい1か月であった。


4. 時は金なり。金で時は買えない。

繁忙期はただただタスクに追われる日々が続いていた。SNSの毎日投稿と清掃業務で1日が終わってしまうこともあり、次のことなんて考えられなかった。そんな日々が過ぎ、閑散期が来て考えることに時間を使えるようになったおかげで、今後の課題と動き方を見つけることができたし、応援してくれる事業者さんにも出会えた。体験を提供してくれる事業者さんとのつながりは宿として本当にありがたいものだ。こんな人たちとこの安曇野を盛り上げていきたい。そう思える方々と出会えたことが、この閑散期の一番の収穫です。


5. 未来を見るのが経営者だ!!!

ここまで読んでくれた人の中で自営業の方、代表を務める方がどれだけいるかわからない。だが自分で事業を進める人にはこの閑散期の辛さはわかっていただけるだろう。確実に追い詰められた時こそ一番の成長ポイントになります。経営者は孤独だとよく言われますが、本当にその通りだと思います。それでも突き進むしかないのも経営者です。僕は傷の舐め合いではなく、未来を作っていく関係性ならいくらでも作ればいいと思っています。もちろんビジネスとしてですが。お互いに自分にストレスをかけてストレッチポイントまで到達しましょう!!そうでないと届かない場所に行くために!
今事業を営んでいる方はぜひお声がけください!事業の発展のためにお互いの力の限りを尽くしましょう!

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