国士舘大学ドイツ遠征6 Bensheim
この公演もすでに5回目となった。全部で10回公演があるので、ようやく折り返し地点である。
会場での練習は、自分達の好きなだけ時間が取れるわけではなく、ほかの出演者たちとの兼ね合いもあるし、もちろんショーの責任者の指示に従わなければならない。私の目から見た主観ではあるが、男子新体操に必要な「流しをしてから分習を重ねて動きを修正していく」というプロセスは、この競技を知らない人には理解してもらいにくいものかもしれない。そのような準備をしないと、あのきっちり計ったような緻密な同調性は生まれないのだが、男子新体操をよく知らない人が見れば、練習時間が長すぎると思うのかもしれない。(実際、山田監督の指導を見ていると、わずかなフォーメーションの形にとことんこだわり抜く)
プログラム全体の中で4回も演技を披露するのは国士舘大学のみで、中でも大トリである団体演技を、何十キロ・何百キロの移動を続けながら10日連続で通すという、まるで針の穴を通すかのような奇跡に、団体選手たちは挑戦している。選手達に聞くと、「ジャパン前の練習よりキツい」とのことである。
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