国士舘大学ドイツ遠征 10 Dessau
今日の会場は天井がアーチ型をしており、またもや個人選手泣かせの会場である。私のiPhoneの天気予報によると現在は6度で快晴のはずだが、冷たい雨が降っている。この雨の中、足を運んでくれるお客様が今日のショーを楽しんでくれますように。
全部で10回ある公演のうち、今日は9回目の公演となり、他の出演者たちとも交流が生まれている。女子の器械体操チームのコーチであるJoeさんから、国士舘チームについてのコメントをもらうことができた。(日本語の字幕をオンにしてどうぞ)
彼は何年も前に日本の男子新体操の動画を見て、その素晴らしさに驚いたという。「国士舘がこのツアーに参加すると知ってワクワクしたよ。彼らは僕の憧れだったから。だからまっ先に彼らと一緒に写真を撮ってもらったんだ。」また、幼馴染の器械体操コーチ(女性)も国士舘の大ファンだそうで、「国士舘と一緒にツアーに参加しているなんて!」と羨ましがられたとか。
The Light CrewのNadineさんは、ドイツ政府の文化交流事業で日本に滞在していたことがあり、日本語の単語も少し知っている。今回のショーでは、アクロバティックな演目の合間にLEDを利用した光のパフォーマンスを行い、近未来的な幻想空間を作り出している。男子新体操の手具にもこのようなLED発光の仕掛けをしたり、音楽に合わせたプログラミングもパソコンで簡単にできるということを、詳しく説明してくれた。
また、このショーでコメディアンとして演目の合間に客席を笑わせているWallStreetTheatreのSchultzeさんからも嬉しいコメントをもらっている。
これらの共演者たちはいずれも一流のパフォーマー達であり、その彼らが国士舘を高く評価していることを見れば、男子新体操は世界に十分通じるクオリティを有していることがわかる。
極東の小さな島国でしか行われていないマイナースポーツが、このように広く世界に愛好者を持っていることの意味は、決して小さくないと思う。
さて、今日の個人演技は向山蒼斗選手のクラブ、水戸舜也選手のロープである。彼らならではのスピード感のある演技を観客は多いに楽しんだ。
オープニングから続く向山選手のクラブはこちら。
水戸選手のロープはこちら。
実はドイツに来て以来、まだ一人の日本人にも会っていない。普通の観光客が行かないような町ばかりを訪れているせいかもしれない。しかし「JAPAN」が背中に書かれたウェアを着て町を歩いていると、ドイツの人々によく声をかけられるという。(JAPANの背中:稲岡逸生選手)
チーム一の美脚を誇る川端勇輝選手。
さて、明日は泣いても笑っても最終日…。全員が笑って終われますように!
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2019年 国士舘ドイツ遠征
2週間(10公演)にわたるドイツ遠征の記事が13本入っています。一部有料の記事がありますが、無料部分だけでもかなりの量があります(ご購入い…
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