外国人から見た男子新体操
今日、クリスマスイブの朝。
ドイツ在住のフォロワーさんより、嬉しいお知らせをいただきました。
国士舘大学が参加したGymMotionの動画が、YouTubeにあがっているというのです。Saarbrückenで取材に入っていたテレビ局がアップしてくれたものでした。
実は、Saarbrückenでは「テレビ取材が入る」とリハーサル前に情報が入りました。その日個人演技をする予定だった石川裕平選手・田中啓介選手をはじめ、選手たちにはいつもより多くのプレッシャーがかかっていたかもしれません。
しかしこの日のチームKokushikanは、ほとんどミスのない演技で会場をわかせました。個人の石川・田中両選手は、もはや「メンタル最強コンビ」と言っても過言ではない落ち着きっぷりを見せましたが、演技を終えた田中選手が「あー…怖かった〜」と言って引き上げていくのを、私は聞き逃しませんでした。試合の時もほとんど表情を変えずに落ち着き払って見える田中選手ですが、ああ、やっぱり緊張するんだな…と思った一瞬でした。
海外のテレビ局が団体演技をどういうふうに撮るのか、長縄はどこにフォーカスするか、キラキラの衣装に身を包んだ選手たちをどう思うのか、などなど、興味をそそられる点がたくさんありました。
「ウェブメディア」と名乗るにはあまりにも貧弱な家庭用ビデオカメラを、価格重視で選んだ細い三脚に乗せて撮影している私のすぐ隣で、それはそれは巨大なテレビ用カメラを操作するドイツテレビ局のカメラクルー。私と目が合うと、「あなたもお疲れ様です」とでも言うかのようにニッコリとジェントルな笑顔を向けてくれます。どうやら彼は国士舘が使うフロアマットではないエリアの「顔追い」担当らしく、国士舘の時は撮影しないのでした。
その時、「なーんだ、やっぱり日本から来たゲストの映像はTVで流さないんだな」と思ったのです。
ところが、YouTubeにアップされた映像を見てみると、国士舘はものすごくフィーチャーされている。実は、この映像に映っている演目以外のパフォーマンスも、たくさんあったのです。その中で、国士舘は個人二人の演技も含めて、長縄も団体も、きちんと尺を取って取り上げられています。それ以外のDuo Ferrandino(ローラースケート)、White Gotic(アクロ)、Duo Idols (空中サーカス)などは、いずれもショーの目玉であったプロ達です。国士舘の演技は、それらとまったく同等に取り上げられています。
すなわち、これが「外国人による男子新体操の評価」であると言えます。
しかし…プロが最高のカメラで撮った映像の美しさには惚れ惚れしますね。
クリスマスの夜に、この美しい映像を堪能できることに、感謝したいと思います。
GymMotionツアーに国士舘を招待してくれた主催者のハリーさん、スタッフたち。
ドイツ遠征を計画・実行してくれた山田監督。
ハードなスケジュールの中、演技してくれた選手たち。
選手をドイツに送り出してくれた保護者の皆様。
この動画を撮影してくれたドイツのカメラマンさんたち。
動画を惜しげもなく公開してくれたテレビ局。
わざわざ知らせていただいたフォロワーさん。
そのほか、数え切れない人たちのおかげで、日本にいながらにして、あの素晴らしいショーが目の前で再現されていることに、深く感動している聖夜です。
(これより下に記事はありません)
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2019年 国士舘ドイツ遠征
2週間(10公演)にわたるドイツ遠征の記事が13本入っています。一部有料の記事がありますが、無料部分だけでもかなりの量があります(ご購入い…
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