国士舘大学ドイツ遠征1 Karlsruhe
国士舘大学男子新体操部は、2週間にわたってドイツの各都市を回る“GymMotion”というアクロバティックショーへ出演する。合計10回の公演が行われる予定である。
1回目:カールスルーエ(Kahlsruhe)
11月26日。羽田空港を発ってから17時間ほどでフランクフルト空港に到着。現地時間は早朝5:30。そのまま移動のバスに乗り、会場の体育館へ向かう。小雨がぱらつくあいにくの天候で、朝7時を過ぎても外は夜のように暗い。
移動の途中で地元のスーパーマーケットで食料を購入し、朝食とした。いかにもドイツらしく、乳製品やハム・ソーセージ類が豊富で、肉売り場の「肝っ玉お母さん」風の店員さんは、ニコニコしながら選手たちに試食を勧めてくれた。
明日のショーの会場となるホールに到着し、練習を行う。マットはスポンジの上に絨毯をかぶせたものである。天井も高くはなく、団体選手たちはバランスやタンブリング、個人選手たちは投げを慎重に確認していた。環境が完全ではなくても、出演者は与えられた条件でベストを尽くさねばならない。この日は長縄・団体・個人演技の動きを確認し、練習を終えた。
会場のすぐそばでは、ドイツ名物のクリスマスマーケットが行われていた。クリスマスらしい出店が軒を連ね、老若男女が思い思いに楽しんでいた。選手達も買い物を楽しんだようである。
翌日、本番同様ユニフォームを着用してのジェネラル・リハーサルおよび本番のショーが行われた。国士舘以外には、トランポリン、器械体操、女子の新体操やラートなど、多種多様なアクロバットパフォーマーたちが集まっていた。人間の肉体が作り出す芸術的な美しさを観客が堪能できるよう、凝った演出が加えられている。日本で類似のショーがあるかどうか私は寡聞にして知らないが、このようなショーがエンターテインメントとして成立しているということが、新鮮な驚きであった。
本番は7時スタート。平日にもかかわらず、ほぼ満席である。
水戸舜也選手(スティック)の演技は、プログラム第1番。つまり今回のGymMotionツアーの最初を飾る演技である。リハーサルの時にはなかったスポットライトがもろに直撃(!)し、投げに非常に苦労したのではないかと思うが、落下なしですべてキャッチしてクリア。トップバッターの大任を果たした。
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