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応援の本質を追求する人生

昨夕は、青山グランドホテル2階の日本蕎麦屋「KAWAKAMI-AN」にて、永田健士さん(MYパートナーズ顧問)と暑気払いの一献を傾けた。

永田さんには、私が明治安田生命の生命保険エージェントに採用していただいたおり、大変お世話になった。
それからのお付き合いであり、もう20年が経った計算になる。月日の経つのは早いものだ。

永田さんは私の人生のドン底時代の「救いの神」のような方だ。人間はそんなドン底の時に援けていただいた恩義は決して忘れないものだ。
それが人間であり、「義理と人情を解する」ことは人間としての絶対必要条件だと思う。
彼とは、それ以来、「ビジネスを超えたザックバランなお付き合い」をさせていただいている。

高校・大学時代の友人たちとは、偶にはビジネスに絡むこともあるが、そうでない損得勘定抜きの付き合いが続いている。
私は、お付き合いする人全てと、そんな損得勘定抜きの付き合いがベースになることを望んでいるが、残念ながら、世の中はそうは問屋が下さない。
できるだけ、永田さんと同様なお付き合いができる人たちが増えてほしいと思うし、その努力をしていきたい。

17時過ぎからの2時間あまりの会食を終えて、事務所に戻り、書類を整理して、帰宅して風呂に浸かり、床に就いたのが20時過ぎだ。

夢の中に、「南下軍の歌」を歌っている自分が出てきて、真夜中の1時に目が覚めた。
この時刻に目が覚めるともう眠れない。
起きて事務所に出向いて、一仕事する。そうすると5時前には眠気が訪れる。最近はこれが日課になっている。
そんなものだと思うとストレスにはならない。何事も「心の思うまま」「自然体」で生きることだ。

【南下軍の歌】
ただに血を盛る 瓶ならば
五尺の男児 要無きも
高打つ心臓の 陣太鼓
魂の響きを 伝えつつ
不滅の真理 先頭に
進めと鳴るを 如何にせん

南下軍の歌は、旧制第四高校の寮歌(応援歌)だ。
私が金沢大学附属高校時代(2年生)に、名古屋大学附属高校との定期戦があり、応援団の一員として北陸本線で金沢から名古屋に出向いた。その時に歌った歌だ。

金沢大学の前身は旧制第四高校であり、名古屋大学の前身は旧制第八高校だ。
往時は、第四高校と第八高校が定期戦をしていて、金沢と名古屋で交互に定期戦があったのだ。
「南下軍の歌」は、金沢から名古屋に南下して、「これから戦うぞ」という時に歌った歌なのだ。

私の高校時代、金沢大学附属高校では、夏休みに「ファイヤーストーム」があった。
男子は、火の周りを回って、さまざまな旧制寮歌を歌った(流行っていたフォークソングを歌うグループもいた。女子は片隅でそれを見ていた)。
そのために、男子はファイヤーストームの約2カ月前から、昼休みに校舎の屋上に集まって寮歌を歌う練習をした。そのリーダーを私はしていた。

附属高校の男子生徒は、第四高校寮歌のほか、第一高校(東大)、第三高校(京大)、札幌農学校(北大)、第五高校(熊本大)、第六高校(岡山大)、第七高校(鹿児島大)、第八高校(名古屋大)等、ナンバースクールの寮歌をほとんど皆んなが誦じるまでになった。

東大では応援部に入部した。
東大は東京六大学の一員だ。また、国立旧七帝国大学の一員でもある。

昭和21年秋の東京六大学野球リーグ戦で、東大は慶應に次ぐ2位になった。Aクラス入りはこれが初めてであり、それ以降はずっとBクラスに甘んじている。
2位になったおり、東大生の有志が「TIU=Tokyo Imperial University)」に染め抜いた手づくりの旗を掲げて応援したのが東大応援部の起こりだ。
昭和22年に南原繁総長が、「大学の復興はスポーツの振興による」と、総長室にその時応援旗で応援した学生たちを呼んで、その場で応援部が正式にスタートしたのだ。
そんな歴史があることもあり、東大応援部はどうしても東京六大学野球がメインになっている。

私個人としては、高校のおりのファイヤーストームで寮歌を高歌放吟した思い出もあり、旧七帝大に格別に思い入れがある。

私の想い、イメージでは、東京六大学応援団はサラリーマンのスーツ姿なら、旧七帝大応援団は自宅での寛いだパジャマ姿だ。
七帝大応援団は、地方色豊かで、個性的で、温かく、ザックバランなのだ。

私たち同期が旧七帝大応援団OB・OG会の「七朋会」をつくったのも、私にそんな想いがあったからだ。応援の本質が七帝大応援団にはあると思う。

私は「応援バカ」を大学を卒業しても続けている。社会人になってから、還暦を過ぎてからの方が
より一層「応援バカ」をしている。

「応援バカ」を続けていると、それがだんだん「哲学」の領域にまでアウフヘーベンしてくる。
「応援」は人生そのものだからだ。

この道より我を生かす道なし
この道を歩く
(武者小路実篤)

不動院重陽博愛居士
(俗名  小林 博重)

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