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人生、いいことばかり

観測史上、最も熱い8月が終わった。まだまだ、この残暑は9月いっぱいは続くと覚悟しておいた方が精神衛生にはいい。
そうでなければ、「まだまだこの残暑は続くのか」と要らぬストレスを感じることになる。何事も物事は考えようだ。

「しあわせはいつも自分のこころがきめる」(相田みつを)

幼少の頃、8月の一日の午前は机の前に座って夏休みの宿題に精を出した。午後は虫取り網と籠を持って近くの神社の森や山の麓の池に行き、蝉やヤンマを獲っていたことが懐かしい。
勿論、家にはクーラーはないし、扇風機だけで過ごした。それはそれで暑い夏を楽しく過ごし、夏を堪能したものだ。
それからもう60年が経つ。悠久の宇宙の長さと比べれば、人生はアッと言う間の瞬きするような一瞬だ。そんな人生でも、これからの後半生、一瞬の半分でも真剣に生きていきたい。
少しセンチな気持ちを持っても、それを、気合いで前向きなものに切り替えよう。

寅さんは、死期を悟ったマドンナ(京マチ子)からの「死とは?」の質問に答えて、下記のように語っている。

「人間がいつまでも生きていると、丘の上がね、人間ばかりになっちゃう。で、うじゃうじゃ、うじゃうじゃ。面積が決まっているから。で、みんなでもって、こうやって満員になっておしくらまんじゅうしているうちに、ほら、足の置く場所もなくなっちゃって、隅っこにいるやつが、お前どけよなんて言われると、あー!なんて海の中へバチャンと落っこって、アップップして、助けてくれ、助けてくれー、なんてね、死んじゃうんです。まあ結局、そういうことになってるんじゃないですかね、昔から」
『男はつらいよ 寅次郎純情詩集』
1976年(昭和51年)

100年も生きたら、もうそろそろ、次の世に行かないと、皆んなに迷惑をかけるだろうから、それまで「世のため人のため」と思って一生懸命生きることだろう。それが『しあわせ』な生き方なんだろうと思う。

私は今、生前葬&出陣式をして第二生を生きているが、第二生は、OUEN Japan(=小林博重)が『女性の応援団(団長)』になると決めてから、目に見えて、いいことばかりが私の周りに起こっているように思う。
それは私の思いであり、考え方がそう思わせているのだと思うが、第一生を、素直に、一生懸命に生きてきたから、私に運が巡ってきたのだと思っている。

そして、生前葬&出陣式というイベントで「一つの区切り」をつけたことで、より一層そう思うようになったと思う。

時期外れだが、高浜虚子の「正月」の俳句を思う。

去年(こぞ)今年貫く棒の如きもの

私の人生は、第一生と第二生を貫く棒(信念、生きる哲学)を持つべきだ。棒のようなものを持って生きることが、人間の成長につながり、その生き方そのものが『しあわせ』ということなのだ。

安田信託銀行を辞めてからの四半世紀を振り返る。

①個人会社Mapの設立
人と人をつなぐビジネス、マッチングビジネスをしようと思い、個人会社(南青山ビジネスパートナーズ=Map)を設立した。それまで培ってきた温かい人のつながりを生かしたビジネスだ。

②OUEN J apan の設立
そのビジネスの成果の中で、「大学の学生宿舎の提携」があった。
東大から提携国際交流宿舎の話があって、共立メンテナンスさんとのマッチングで、共立さんに井の頭公園で2棟の宿舎をつくってもらった。そのあと、間髪を入れず、東工大の宿舎も梶ヶ谷で1棟つくってもらった。

その流れで、ハード(宿舎)のみならず、ソフト(日本の企業との交流)もと言うことで、「学生たちの応援団=NPO OUEN Japan)を設立するに至ったのだ。

その具体的活動は、[OUEN塾]だ。まずは、理事である元九大総長の梶山千里さんの地元である福岡県から。次に私のふるさとである石川県だ。

③OUEN Company 同士のビジネスマッチングの活性化
サスティナブルな応援活動のためにも、OUEN Company 同士のマッチングを活性化しようと思った。
OUEN Company は、OUEN Japan 設立の趣旨を理解して応援してくださる「Mapのお取引先」をはじめとした多くの企業の皆さんのことだ。
そのOUEN Company が、多く私の周りに集まってきてくださる。
そして、OUEN Company 同士のビジネスマッチングからの成果報酬を「OUEN Japanの活動資金」にするという、「好循環」をつくって、サスティナブルなNPO活動を続けていきたいと思う。

④地域創生のサポート
学生たちとOUEN Company の企業の皆さんとともに、私たちが住み、働き、学ぶ「地域」の地域創生をサポートしたいと思う。
そのために、100歳現役であと30年、あわよくば120歳現役を目指して、健康で長生きをしたいと思う。

ここに来て、漸く、ブレない私の生き方が確立された。
それも主役を張るのではなく、これからの未来を担う若者たちが演じる主役を応援する「脇役」に徹する。脇役の中の主役を演じるのだ。

そんな私なりの「生き方哲学」ができてきて、それを天も認めてくださって、私の周りに起こることは「いいことばかり」になってきた。全てはいいことと思うようになってきた。心は健康そのものだ。

これからが私の人生の本番だ。せいぜい元気で長生きして、「世のため人のため」に尽くす人生を送ろうと思う。

不動院重陽博愛居士
(俗名  小林 博重)

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