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「人の輪」を拡げ、「平和の和」にする

私は、人に人を紹介する時は、私がざっくばらんにお話しできる人しか紹介しない。名刺交換しただけで、「私はこんな人脈がある」と言ってアピールして、それを退職後の稼ぎにしようと思っている人は少なからずいるが、きっとそんな人の多くは、どれだけ顧問として、採用してくれた会社のお役に立っているか、私は疑問に思う。

彼らの多くは、せいぜい、前職の部下を紹介するだけだろう。
それもプライドだけはあるので頭を下げることをしない。謙虚ではない。一度紹介したから、あとはそっちでやることで、もう自分の役割は終わったと思っている。思うだけではない。顧問先の社員にそのことをはっきり言う。そんなどうしようもない人もいる。

私も、ある人に顧問の斡旋会社を紹介され、求職を希望する人たちとお付き合いしたことがあるが、ほとんどの人は、そんなプライドだけは高かった。そのくせ、「自尊心」という人間としてのプライドは持ち合わせてはいない。

私は、「顧問」として、人とのつながりをビジネスにするのであれば、「謙虚と感謝の心」がないとお話しにならないと思う。
人と人との人間的なつながりが、ビジネスを拡げてくれるのだ。その本質的なところを分かっていないと、顧問は長続きしない。

どうしてそうなるのかと考えると、皆さん、それなりに前職で偉くなっていらっしゃる。それが邪魔をするのだろう。
皆さんは、私のような、中途半端で退職した人間ではない。私のキャリアは見栄えが悪いが、皆さんのキャリアは見栄えがよく、その見栄えの良さが邪魔をするのだ。そのプライドが「謙虚と感謝の心」を持つことの邪魔をするのだ。

とにかく、私は実力で勝負する。
「やってなんぼ」「成果を挙げてなんぼ」の世界がスッキリしていて気持ちがいいからだ。
そして、成果を出すためには、人を大切にすること、人のことを思い遣ること、利他の心で仕事をすることだ。「情けは人のためならず」

そして、ザックバランで人と付き合うことだ。人の懐に飛び込むことだ。ど厚かましくても嫌われないことだ。

私に紹介をお願いした人が、私がセッティングしてお互いが面会した後で、「小林さんはあの方とどれだけ長くお付き合いされているのですか」と、間々聞かれることがあるが、私が「あの方とは、たった1回お会いしただけですよ」と言うと、ビックリされて、「10年来のご友人だと思いました」と仰る。
これは私の誰にも負けない得意技だ。

そして、私はざっくばらんにお話しできる人しかご紹介しない。付き合いの長短は全く関係ない。たまたま、ご紹介する人の多くが長いお付き合いの人だと言うだけのことだ。

何人かのOUEN塾の学生リーダーもそんなことを聞いてくる。
「団長は、1回お会いした人とどうして10年来のお友だちのような関係になるのですか。そのコツを教えてください」と。

そのコツは至極簡単なことだ。お会いした第一印象で、「私は、この人は私と性が合う」とピンと来たら、私は、素直に、ザックバランでお話しすることにしている。それが全てだ。

人と人は合わせ鏡だ。こちらが気に入っていると相手が思ったら、相手も私に、私と同様な対応をしてくるものだ。それで初対面でも長年の友人のような関係になるのだ。
だから、タモリの「友だちの友だちは皆友だち」なのだ。

素直な心で、ザックバラン。してほしくないことはしない「恕の心」を持つ。人がしてほしいことは何だろうといつも考える。そうすれば、「友だちの友だちは皆友だち」と、友だちの輪は無限大に拡がり、輪は和になっていく。

人生とはそんなものだ。
人類も、皆んなが肩組み合って、「人の輪」をつくり、「平和の和」にしていくことができないものか。

不動院重陽博愛居士
(俗名  小林 博重)

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