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[OUEN Japan 信念会]を大才の集まりの会にしたい
今日は1月9日(木)。早いもので、OUEN Japan 信念会(1.25)は、あと16日に迫ってきた。さあ、ラストスパートだ。アヒルの水搔きは佳境に入っている。
私は中学3年生まで、石川県中能登町(旧鹿西町)で、祖父母に育てられた。父母は同じ町だったが、仕事の関係で私たちとは別に住んでいた。そんなわけで、私の育ての親は祖父母である。
祖父母は酒の小売り(小林酒店)をしていた。鳥屋酒造の能登正宗(現、池月)の小売酒屋だった。
近所の人たちはお店に買いに来てくれるが、配達をしてほしいという先もある。その配達は私の仕事だった。そんなことで私は、自分の在所だけではなく、隣の在所まで酒を配達して、大人の人たちといろいろな会話を交す機会を持った。皆さんは、私のことを”ザンパッチャのアンちゃん”と呼んだ(ザンパッチャは屋号で、散髪屋(さんぱつや)のこと。祖父が若い時は、散髪屋(理髪店)をしていたからその屋号になっている)。
私は、日本人大学生&来日留学生と地元企業との交流イベントのOUEN 塾を開催するために、平成26年からコロナ禍まで毎月4泊5日で福岡県に出向いていた。その時、親しくなった北九州北部信用金庫協会の篠原専務理事は角打ちが趣味で、私を福岡市のピンからキリの角打ちに連れて行ってくれた。
角打ちとは、酒屋で購入した酒をそのままその店で飲むことだ。
祖母はそんな角打ちのようなことをしていた。近所の酒飲みの伯父さんたち(常連)が、いつも夕方になるとお店に来る。コップ酒を飲みにくるのだ。祖母は、夕食のおかずをつまみに出す。常連の伯父さんたちは、それをつまみにして、2杯~3杯とコップ酒が進む。お店兼自宅であるから、昔ながらの囲炉裏を囲んで酒を飲む。夕方だから、私はそのそばで夕食を摂る。
ある伯父さんは、「アンちゃん(私のこと)、大きくなったらどんな人になりたいのかね。勉強ができるから何にでもなることができるな」と言う。
私は、「西郷隆盛か坂本龍馬か、紀伊国屋文左衛門か松下幸之助か」とそのような偉人の名前を挙げる。
伯父さんは、「なるなら政治家か官僚がいいぞ。商売人は私欲で仕事をしている。世のため人のために尽くすというなら商売人になっちゃだめだ」。
そんなことを言われて、私は、「そうか。そんなものかな」と思って、「大きくなったら政治家になろう。吉田茂のような国葬をしてもらうような政治家になろう」と思った。そして、そのことを作文に書いた(先生はその作文をクラスでみんなに読んでくれた)。
その時は今以上に官尊民卑の時代だ。「民は私利私欲で動いている。だから公の仕事をしたいのであれば政治家か官僚だ」と言うのだが、そうではないと思う。70年生きてきて、志高い哲学を持った民の人が、公の仕事をしていると思う。世のため人のためは官か民かではない。高い志と揺るぎない哲学を持つことだと思う。
松下幸之助さんや稲盛和夫さんの著書や彼らを評した評論を読むと、お二人は「人を大切にする」「人のおかげで今がある」という”温かく逞しい人間観”、いわゆる"人本主義の思想"をお持ちだ。
経営哲学、経営理念、信念を持つことが経営や人生の成功者になる第一条件だと仰る。二番目は人が働く環境整備で、三番目でやっと戦略・戦術が来るのだと。心したい。
私は経営の才は皆無だと自覚しているが、人が好きで、人と人を結び付けることをビジネス&ボランティアにしている。だから、お二人のご本は非常に参考になる。
人間が幸せに生きていくためには、人さまを大切にすることだ。人と人を繋ぐことで、友だちの輪が拡がって、それが和になり、みんなが幸せになる。
そのために善因をつくる。すると、結果は自ずから善果になって現れる。
善因善果ーーー素晴らしい人との出会いは奇遇ではなく、善因の結果であり、それは必然なのだ。
そんなことを、昨年11月のOUEN blog に書いた。
西武信用金庫主催のビジネスフェアには、いつも髙橋理事長からの招待メールをいただく。よっぽどのことがない限り伺うことにしている。
いろいろな気づきがあったり、いろいろな人たちと親しくなる。それは西武信金の職員の方がいろいろな企業をご紹介してくださるからだ。ありがたいことだ。
この時のblogにも書いたが、思いがけず、広島県呉市のナオライ株式会社(三宅社長)が出展されていた。私の伯父が社長をしていた中能登町の鳥屋酒造(田中社長)と中能登町でビジネスを展開するのだと。アッと驚く為五郎だった。
OUEN Japan 信念会には、鳥屋酒造の田中社長もお見えになる。三宅社長も浄酎のプレゼンでお見えになる。奇遇は必然なのだ。
この信念会は、"奇遇は必然の会"でもある。能登の復興、地方創生の応援で集まって来てくださる人たちは皆、善人の人たちばかりだろう。
その善人同士が繋がって、いろいろなビジネスに拡がっていく。
”能登の復興、地方創生の応援”を切っ掛けにして、皆さんが幸せな人生を送ることができるようになるのだ。
私は、柳生家の家訓を信条にしている。
小才は、縁に出会って縁に気づかず
中才は、縁に気づいて縁を生かさず
大才は、袖振り合う縁をも生かす
一昨年10月のblogで、福岡のシャンティ柴本社長のことを書いている。柴本さんは私と同じ、人と人を繋ぐビジネスをされている。ご縁の大切さを誰よりも分かっていらっしゃる方だ。
今度の信念会でもいろいろな方をお連れされる。柳生家の家訓を自ら実践されている人だ。
OUEN Japan 信念会は、そのような大才の集まりの会にしたいと思う。
不動院重陽博愛居士
(俗名 小林 博重)