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感性的な悩みをしない

昨日は日帰りの大阪出張だった。
行きは東京発6:00〜新大阪着8:22の[のぞみ1号]、帰りは新大阪発17:00〜品川着19:20の[のぞみ240号]。
東京⇔新大阪は、新幹線[のぞみ]で、約2時間20分だ(私は金沢にも定期的に出張するが、最速の北陸新幹線[かがやき]で2時間半強。金沢も近くなったが、大阪や京都はそれ以上に近い)。
便利になったが、日帰りだと夜の会食ができないのがちょっと寂しい。

行きの車中では、うつらうつら眠っていった。帰りは疲れていると思うが、眠ろうとしても眠れなかった。きっとそのわけは、行きと帰りでは気持ちに差があったせいだ。

昨日の大阪と京都では、いいことばかりの話だったが、LINEと電話では、あまり芳しくない話が耳に入ったのだ。
気分の良し悪しで、眠れたり眠れなかったりする。私は、まだまだ修行が足りない未熟者だ。

昨夜も、何だかんだ考えてなかなか寝つかれなかった。しかし、床に伏せって、「素直な心で、自然体で」と腹を括ったところ、知らないうちに眠りに就いていてた。そして、思いの外、熟睡することができたようだ。

何事も、ものは考えようだ。
「全て身に起こることは善きこと」「悪しきことも気持ちの持ちよう」「悪しきことは、善きことの前触れ」「私に何かを気づかせるために起こった出来事」と、全てを前向きに考えるくせをつけると、きっと全ては善きことに展開していくだろう。

【6つの精進】
1.誰にも負けない努力をする
2.謙虚にして驕らず
3.毎日の反省
4.生きていることに感謝する
5.善行、利他行を積む
6.感性的な悩みをしない

今朝は、1時過ぎに目覚めて、事務所に来て、改めて稲盛和夫さんの「六つの精進」を読み返した。
この本は昨年の私の誕生日に「重陽の会」のメンバーの皆さんからいただいたものだ。

稲盛和夫さんは、著書「六つの精進」で仰っている。

「六つの精進」を毎日実践し続けていけば、自分の実力以上のすばらしい人生が開けていくのではないかと思いますし、事実、私自身はそのようにして人生を歩んでまいりました。

そして、「感性的な悩みをしない」のところでは、
人生では心配事や失敗など、心を煩わせるようなことがしょっちゅう起こります。
しかし、一度こぼれた水が元へと戻ることがないように、起こしてしまった失敗をいつまでも悔やみ、思い悩んでも意味はありません。
クヨクヨと思いつづけることは、心の病を引き起こし、ひいては肉体の病につながり、人生を不幸なものにしてしまいます。

すでに起こってしまったことはいたずらに悩まず、あらためて思いを胸に抱き、新しい行動に移っていくことが大切です。
すんだことに対して深い反省はしても、感情や感性のレベルで心労を重ねてはなりません。理性で物事を考え、新たな思いと新たな行動に、ただちに移るべきです。

「感性的な悩みをしない」とは、こうした意味のない心労を重ねることをやめるということです。起きてしまったことはしようがありません。キッパリとあきらめ、新しい仕事に打ち込んでいくことが肝要です。

災難にあったとき、それは自分が過去に犯した罪、穢れ、業つまりカルマが結果となって出てきたのだと考えるのです。
命までとられるわけではなく、その程度ですんだのであれば、むしろお祝いをしなければならない。そういうふうに思い、すっきりとそのことを忘れ、新しい人生に向かって力強く、希望を燃やして生きていく。そのことがすばらしい人生を生きていくために必要なのです。

なかなか稲盛さんが仰るように思うのことは難しいことだが、そう思おうと努力することで、いつの間にか、そう思うようになっていくものだ。

人間は幸せになるために生きている。いや、幸せな心で生きること、それ自体が幸せなのだ。
「身に起こることは全て善きこと」と思って、そう思おうとして生きることだ。

そうすれば、人間は幸せになることができる。

不動院重陽博愛居士
(俗名  小林 博重)


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