3泊4日の福岡出張に思う
7月18日(火)から21日(金)まで、3泊4日の福岡出張だ。
私は、平成26(2014年)年1月にNPO法人【OUEN Japan】を創設した。
最初に福岡に出向いたのは、平成25年(2013年)に、福岡女子大学の理事長兼学長であった梶山千里先生(元九州大学総長)に、OUEN Japanの理事の就任のお願いするためだった。それから早いもので、満10年になる。
梶山先生は、「篠沢さん(篠沢恭助さん。元大蔵事務次官、元国際協力銀行総裁。東大応援部の大先輩)の紹介だから、喜んでお引き受けしましょう。
OUEN Japan は学生たちの応援団であり、地域の企業との交流を通じて地域創生の一助になりたいと言う小林さんの想いであれば、まずは福岡の地でチャレンジしたらいい。
福岡には、九大をはじめ沢山の大学があり、日本人大学生だけでなく、留学生も多い。しかし、福岡県には3,000人以上の留学生が学んでいるのに、こと就職となると首都圏や関西圏に行ってしまって、福岡に就職する学生は少ないのが現状だ。
それは、留学生が福岡にどんな企業があるかよく知らないからだと思う。
だから、来日してあまり日が経っていない低学年の学生たちを対象に、日本人大学生も交えて、地元企業との交流イベントをしたらどうか。それが切っ掛けで、留学生は就活になったら、福岡の企業にも目を向けてくれるだろう。
私は、福岡の7社会(九電・九電工・西鉄・西部ガス・JR九州・福岡銀・西日本シティ銀)のトップを紹介しよう。また、福岡女子大学の経営委員の皆さんも、福岡のしっかりした企業のトップだ。紹介することは吝かではない。さらに、大学の他、福岡県や福岡市も紹介しよう」とお話しになった。
梶山先生は、学者らしからぬ、私のようなガラッパチにもザックバランにお話しされる、それは「器量人」だ。
私は、こんなありがたい話は滅多にないと思い、月に1週間は福岡に出張して、企業と学校と自治体の訪問に精を出した。
勿論、航空券代や宿泊費は自腹だ。それもボランティアであり、ビジネスではない。
企業や大学からは、「福岡に縁もゆかりもない小林さんが、ビジネスでもないのに学生たちと地元企業の交流イベントをして地域活性化の一助としたいとは危篤なことだ。何のためにそんなボランティアをするのか」と、皆さんが口を揃えて、そのようなことを私にお話しになった。
人はお金だけで動くものではない。それをすることが、私がこの世に生まれてきたミッションであれば、どんなことをしてもそれを形にしたいと思うことが、人間として生まれたからには当然なことではないか。
金よりも大事なものに評判というものがある。世間で大仕事を成すのにこれほど大事なものはない。
金なんぞは、評判のあるところに自然に集まってくるさ。
(「竜馬がゆく」で、司馬遼太郎が竜馬に言わせた言葉)
そんな月一の福岡出張を2年間も続けると、皆さん、「それでは小林さんに協力しようか」と言うことになる。そして、皆さんのご協力をいただいて、福岡市と北九州市で、年に1回、計3回の【OUEN塾】を開催することができた。
コロナ禍で、ここ3年は休眠を余儀なくされているが、もうそろそろ、新しいスタイルで再開したいと思っている。
今回の福岡出張は、そのベースづくりの、アンナとの「美女と坊さんの福岡行脚」でもある。
私も昨年、生前葬&出陣式で生まれ変わった。コロナ禍を契機に、【OUEN塾】も生まれ変えよう。
ボランティアは、必ずビジネスにつながる。私はビジネス≒ボランティアがベストであると思っている。
ボランティアをビジネスにすることで、それはサスティナブルなものになるのだ。
ビジネスで成功する一番の方法は、人からいくら取るかをいつも考えるのではなく、人にどれだけのことをしてあげられるかを考えることである。
(デール・カーネギー)
私が自分だけのために働いているときには、自分だけしか私のために働かなかった。
しかし、私が人のために働くようになってからは、人も私のために働いてくれた。
(ベンジャミン・フランクリン)
不動院重陽博愛居士
(俗名 小林 博重)