友だちの友だちは、皆友だち
7月14日、福井浩一さん(石川県産業創出機構)が始発の新幹線で上京され、外苑前の事務所にいらした。
金沢を始発(06:03)の北陸新幹線「かがやき500号」に乗れば、東京には8時32分に到着。地下鉄丸の内線〜銀座線に乗り継ぎ、外苑前には9時1分に到着する。
私が学生の頃、金沢⇆東京(上野)は、北陸本線の夜行列車の急行「能登」か「越前」で上野着、北陸本線で直江津で乗り換え、上越本線で上野着か、もしくは長岡乗り換え、信越本線で上野着か。または北陸本線を逆回りで、米原で乗り換え、東海道本線で東京着か。それは6〜8時間は掛かったものだが、今は北陸新幹線で2時間半だ。東京⇆新大阪と遜色はない。日帰りも余裕だ。私が上京して、はや半世紀、隔世の感がある。
福井さんは横浜に用事があり、日帰り出張で上京されたとか。そのためには、もっと遅い新幹線でも良かったのだろうが、その前に私に会っていろいろ話がしたいと思い、始発の新幹線に乗ったのだと言う。
彼は OUEN blog を読んでくれていて、私がよくアンナのことを書いているので、そのことをいろいろ聞いてみたかったのだと。Floraのこともよくネットで調べてご存知だった。
「女性活躍」が地域を元気にするのだ。世の中は男性だけでつくっているのではない。男女共同・協働でこそ、目指すSDGsの世の中がつくられる。
それを勘違いして、男性たちだけでつくっていると思っている人が、男性のみならず女性にもいる。それはそうではないと、心底から皆んなが思うことが不可欠なのだ。そのための環境整備であり意識改革なのだ。
女性は今まで、「縁の下の力持ち」の役割が多かったが、これからは男女が同じスタートラインに立って、切磋琢磨して競争することでないと、目指すSDGsの社会はできはしない。
そして、これが変えなければならない一番の理由なのだが、女性がもっと表に出て、男女共同・協働で地域を元気にしたほうが、地域は格段に活き活きと元気になるということだ。地域創生のためには、女性活躍は必須事項なのだ。
福井さんには、何とか石川県を元気にしたいとの思いがあるように感じた。私も、OUEN塾を通じて、「ふるさと石川」のために尽くしたいと思う心は、誰にも負けるものではない。
私は、福井さんに、「アンナは石川県を元気にするお手伝いができるだろう」と、そんな台詞を口走った。
全く大袈裟な話ではない。アンナが主役、私が脇役で、石川県を元気にするのだ。
OUEN塾は、学生たちと企業の応援団であり、地域の応援団だ。
これからの社会は、女性が主役で、男性が脇役に徹して女性を支える、今までとは真逆の男女の在り方が相応しいように思う。
私たちが石川県の地域創生に貢献することは、決して夢物語ではない。思えば、そのように考え動くものだ。
そして、その夢に少しずつ近づく。強く思い続けることで、夢は必ず実現するのだ。
今日一日の仕事を終えて、もうそろそろ帰宅しようかと思っていた時、福井さんから電話があった。
「今、神田で友人たちと飲んでいるんですが、これから神田に来ることができますか。小林さんのことを話したら、是非お会いしたいと言うので、お電話したんです」と。
私は、その日は帰宅するだけで、特に何も予定はなかった。
「大才を目指すのなら、行かない選択肢はない」ということで、19時過ぎだったが、神田の飲み屋に出掛けた。
そこには、成田昌人さん(信金中金ビジネス社長)と田井仁さん(北菱電興理事)がいらした。3人とも50代だ。私より一回り以上若い。
彼らは、私が来るとは思っていなかったようだった。名刺を交換して、直ぐに打ち解けて、まるで、10年来の友人同士のようになった。
福井さんと田井さんは金沢の人。成田さんは東京だが、仕事のつながりで金沢信金の専務をされていたのだと。皆んな石川県に関係がある人たちだ。
私を呼んでいただいたことはありがたいことだ。呼ばれなくなったら、もうそれでお終い。私の人生は、人が集まってくださることで活き活きする人生になるからだ。
福井さんと田井さんが新幹線で金沢に帰ったあとで、成田さんと2人で神田の寿司屋で、改めて一杯飲み直しながら、人生を語り合った。
来週は3泊4日で福岡出張だが、成田さんは再来週に私の事務所に来ていただくことになった。金沢さんと仰る女性経営者も同行されると。
人生は出逢い。
「友だちの友だちは、皆友だち」
そして、「類は友を呼ぶ」
柳生家の家訓を思い出す。
小才は、縁に会って縁に気づかず
中才は、縁に気づいて縁を生かさず
大才は、袖振り合う縁をも生かす
皆んなで、「大才」になりたいものだ。
不動院重陽博愛居士
(俗名 小林 博重).