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下手な叱り方は逆効果

下手な叱り方をすると、かえって問題行動が増えることがあります。
やめさせたい行動にばかり注意がいってしまうことで、禁止用語の連発になり、適切な行動を促せないのです。

これは何も子どもだけの話ではありません。
大人も同じ。
人の注意の向け方や脳の習性も含め、叱り方について考えてみたいと思います。

最近目につく肯定的なメッセージ

花壇

最近、公衆トイレで「いつもきれいにお使いいただきありがとうございます」という貼り紙を見ることが増えてきました。

朝のラッシュ時の電車でも「押し合わないで」ではなく、「もう一歩奥にお進みください」というアナウンスが流れる。
禁止用語を濫用しないのです。

ゴミのポイ捨てに悩んでいた街の住人が、花壇に花を植えたところ、ゴミがすっかり減ったという話もよく聞きます。

「ゴミ捨て禁止」
と書いた看板をあちこちに掛けていても、一向に減らなかったポイ捨てが、花を植えただけでなくなったのです。

これは、花を植えることで「きれいな街にしましょう」というメッセージが込められているのです。

■ ポイ捨てをやめる→きれいな街
■ 花を植える→きれいな街

どちらが、人間の脳が好むのか、とても面白いなと思います。
しかも、これは子どもでも大人でも同じ”脳の習性”だということです。

注意の向ける先で問題行動が増減!

勉強

ある研究でこんな実験がありました。
被験者は小学生の子どもたちです。

授業中に、まだ離席してしまう低学年の子どもたちに、先生は「席を立たないで!」「戻りなさい!」という注意を増やしたのです。
すると、かって離席する子どもが増えたのです。

「廊下を走らないで!」
「ドアを強く閉めないで!」

とつい口うるさく入ってしまいがちですが、よくよく見ると、大人の注意は辞めさせたい行動にばかり集中しています。
子どもも禁止用語ばかり浴びせられ、気分は最悪です。

それよりも

「廊下はゆっくり歩きましょう」
「ドアは静かに閉めましょう」

の方が、望ましい行動に集中していて、どうすればいいのかがわかりやすいです。

実は、子どもの問題というより、大人の伝え方の問題であることが結構多いのです。

こっちの方が得だぞ!快感情で記憶

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習慣にさせたい行動は、感情を一緒に記憶させるというのも大切です。

叱られる
禁止される

という不快感情より

ほめられる
すすんで促される

という快感情を上手に揺らしながら、声をかけてあげてみてください。

とても参考になる記事があります。
『自閉症の「そーっとする」ができない力加減の教え方』
発達の凸凹のあるお子さんを育てていらっしゃるママに特にオススメです!
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