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女が目的のない会話ができるわけ

女性同士の会話は長い。
毎日顔を合わす相手でも長々と話し続け、疲れないのかと驚くかもしれない。
しかも内容は、さほど重要なことでもなさそうだ。
男性からすれば、無駄に時間を使っているように見えたりする。

確かに同じ内容を、男性にもするかというと…多分しないだろう。
話しかけても、「要は何?」とか「根拠は?」と指摘してくるのがわかるからだ。

つまり、男性の多くは、会話は話の中身が重要で、内容を正確に把握しようと、数字や分析データを求める傾向が強いのだ。
そうでなければ、正確に相手の話を理解できているかわからないし、判断に困ると考える。

ところが女性は、会話の内容が正いかは、あまり重要ではないと考える人が多い。
それよりも、相手がどんな気持ちでいるのか、それによって、子どもや家族に困ったことが起きていないか、想像を働かせて、相手の気持ちを汲んであげることが大事だと考える。

相手の気持ち。
それを言葉の中でどう理解するのか。
男性からすれば、そんな難しいことを会話の中で正確に理解できるものなのか、疑いたくなる人もいるだろう。

このあたりのことを、もう少し詳しく説明してみよう。

例えば、友人とランチに出かけたとする。
楽しい会話の最中に、ふと一瞬、相手の表情が暗くなったとしよう。
ため息をつくとかだ。
あなたならどうするか。
気づかない人もいるだろうし、「どうした?」と聞くかもしれない。

ところが女性の場合、よほど親しい関係でない限り「どうしたの?」と直球を投げる人は少数だ。
むしろ会話を止めずに、「どうしたのかしら…」と相手を気遣いながら、「何かあったのね」と察してあげようとする。
もっと言うならば、相手の声色、顔色、目つきや表情、髪型や服装、化粧にも気を配る。
相手の心の状態が見えるからだ。

男性にとっての会話は、情報交換が中心になる傾向があるが、女性の場合、情報交換だけでなく、共感を大量に行うのが特徴だ。

女性は、常に夫や家族を気遣っている。
気持ちをわかってあげたいと思っている。
そして、人の気持ちを察することが得意だからこそ、自分のことも「察して欲しい」と思っているのだ。
なので、察してもらえない、無関心ほど苦しいものはない。

気持ちの通い合う会話は大事だ。
ぜひ、日頃の会話を振り返ってみて欲しい。
夫婦の会話が、味気ない、業務報告のようになっていないか点検してみよう。
男性は気持ちを言葉にするのが苦手だ、と言うことすらをもわかって、細やかに気を遣っていることに気づけたら、そこから「共感」が生まれることだろう。





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