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関係性を学ぶ「大人のための学び舎」
先日、大人のための学び舎をスタートしました。
まだ不定期ですが、オンラインで専門知識を意見交換しながら学んでいく2時間の学び舎です。
初回は「困ったさんに困った!」というテーマを取り上げました。
身近な体験から”困ったさん”について、分析してみようというものです。
その時の様子をご紹介しますね。
身近にいる困ったさん
はじめに「最近見かけた困ったさん」について、クレーマーやわがまま社員といった身近な出来事を出し合いました。
ところが、自然と身近にいる”困ったさん”の話題に移っていきました。
確かに相当な”困ったさん”であっても、赤の他人であれば、ある程度関わらないようにすることは可能です。
ところが、一番厄介なのは、もっと身近にいる人で、関わらないということが不可能な、身内や職場の上司といった人たちです。
どうしてそうなるのかがわからない
頻繁に、場合によっては、毎日顔を合わせるわけですし、協力し合わなければ日々の生活に支障が出てきますので、なんとか相手を理解したい、お互いにもっと気持ちよく関係を築けないものかと、すごく悩むわけです。
そして、次第に「どうするとムッとするのか」
「何を言われると腹を立てるのか」
がわかるようになるので
なるべく琴線に触れないように
気を使いながら過ごすようになるのです。
ところが、例え「どうすればいいか」はわかっても、「どうしてそうなるのか」がわからなければ、必ず不満や不信感が高まっていきます。
わけがわからず、ただ気を使い続けるわけですからね。
「信じられない」
「理解不能」
とつぶやく中で
「どうすればもっといい関係になれるだろうか」
と考えることがなくなり
「必要最低限の会話、関わりだけにしたい」
と考えるようになるのです。
それが、例えば、夫だったら、老親だったら、と考えてみてください。
それはそれは苦しいです。
心の中を知りに行こう!
だから、エビデンスをもとに、相手の心の中がどうなっているのかを、知りに行く必要があるのです。
そして、起きている現象のつじつまが合い、点と点が繋がって納得出来るまで、答えを探しに行かなければならないのです。
それがわかった段階で、今後どうするかを考えればいいのです。
やっぱり深くわかり合いたいと望むのであれば、挑戦してみればいいし、何度も何度も挑戦する中で「やっぱりこれは無理だ」と思えば、関係性を変えればいいのです。
だから、まずは相手の心の中を知りにいきましょう。
何もしないのが一番まずい
大人だからって、なんでも知っているわけじゃない。
大人だからって、なんでも出来るわけじゃない。
ただ、何もしないというのはよくないです。
もっと近づいて、もっと働きかけてみる。
思うような結果にならなくてもいいのです。
だってそれは仕方のないことです。
一方が”わかりたい”と願っても
もう一方が”興味がない”とか
”わかろうとしない”のであれば
相手を変えることはできませんから。
それよりも、何もしないで
相手の存在を無視するというのは
子どもにとっていい見本にはなりません。
私たちは、やっぱり子どもの見本にならなくちゃいけない。
一生懸命に相手と関わろうとする。
その姿に、子どもも心を動かされるのです。
それは絶対です。
大人だって学び舎が欲しい
大人だって40代を生きるのは初めてだし
50代なんか全くのど素人。
もう60代がどうなるのかなんて想像もつかない。
だから、学ぶ必要があるのです。
大人のための学び舎
これからも関係性をベースにした知恵について
皆さんと学びを深めていきたいと思います。
鶯千恭子(おうち きょうこ)