愛着形成のプロを育てたい!
愛着形成が、後の人生を左右するほど
大切なものだということは知られています。
でも、そんなに大切なものなのに
なぜか『作り方』や『補強の仕方』について
議論が発展せず、一度作られたら永久保存
みたいに思われがち。
このことが、とても気になります。
子どもの愛着形成がうまくいかず
後々、後悔する人も後を絶ちません。
本当になんとかしたい…。
もっと多くの人に
愛着形成のことを知ってもらえたら
苦しむ人を減らせるんじゃないか。
愛着形成を補強する方法があるなら
それを知っている人を増やせば
いつからでも、希望を見出して
生きていけるようになるのに、と思うのです。
確かに年齢を重ねれば
作り替えは容易ではないことは承知していますが
何も手を打たずにあきらめてしまうのは
辛すぎます。
周りを見ても
対人関係に苦しんでいる大人がとても多く
本当になんとかしたいです。
そこで、愛着について
難しい専門用語を誤解のないように
なるべくわかりやすく
お伝えできたらと思います。
愛着とは
子ども自身が、自分のそばにいて
責任を持って自分の世話をしてくれる
特定の人との間でつくられる心の絆のこと。
愛着はどんな役割があるの?
外の世界を散策する時の「心の安全基地」になる。
幼少期にしっかりとした愛着をつくれると
大人になって困難にぶつかっても
「大丈夫!」と自分を励ませるし
困った時は人に助けを求めることが出来る「信頼」の源になる。
つまり
自分が好き♡ 他人が好き♡ 社会が好き♡
と思い生きていける土台となるのです。
それは、日々の対人関係のつくり方にも現れるし
問題の向き合い方にも現れます。
愛着とは、人や社会をどう眺めて
どうつながるかを決めるものなのです。
愛着はどうやって作るの?
感情を使います。
大人と感情を響き合わせ
安心に包まれる経験の中で作られていきます。
愛着形成に欠かせないものは?
エインズワースは
「感受性」と「応答性」だと言っています。
感受性とは
「どんな気持ちかな?」とピンとくる感覚のこと。
心配事があったり安心感を欠いていると
目の前の人の気持ちに気づかなくなります。
応答性とは
素早く反応し、応答してくれること。
関心を向けていないとタイミングがずれ
必要としている時に
必要な援助が得られないという
残念な体験を積むことになります。
愛着はいつ作るの?
幼少期につくられるといわれています。
最近では、生後6か月~2歳頃に
土台づくりが始まるといわれています。
愛着は記憶
愛着は、一生ものではなく
常に補強し続けていくものだと思っています。
人間は、環境に上手に適応して生き延びていくものなので
与えられた環境によって
安心を引き出す方法を、常に進化させ続けています。
出逢いによって愛着のカタチは変化するし
気づきによってカタチを変えていけるのです。
つまり、愛着は記憶なので
記憶は上書き保存ができるというわけです。
鶯千恭子(おうち きょうこ)
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