叱るを科学する〜第2回保育力レベルアップ研修会〜
叱ることに難しさを感じませんか?
私は、いまだに自分が叱り下手だと自認しています。
なぜだろう?と考えてみました。
感情に敏感な人は叱るのが苦手
私の場合、人の感情に敏感だから叱るのが苦手なのかもしれません。
皆さんの場合はいかがでしょう。
叱るとは、相手を不快にさせることです。
やりたい気持ちに『NO』を突きつけて、断念をさせるわけですから、子どもなら大騒ぎでしょう。
私の場合、幸い上の子は大人しくて穏やかな性格だったので、声を荒げることはありませんでしたが、下の子は正反対で、何をやらかすかいつも冷や冷やしながら育てていました。
叱ると、所構わずひっくり返るのが下の子のパターン。
周囲の目は厳しく、スーパーではよく
「うるさい」と叱られたり
「かわいそうに」と言われたり
私が、周囲の人の感情にも敏感なので、公の場でどうすればいいか対応に結構悩みました。
脳科学が叱るコツを教えてくれた
そこでいろいろと調べ、自分なりに生み出した方法が、脳科学を使った叱る技術です。
脳には、もともと備わった習性があるんです。
注意が入りやすい声のかけ方や、安心を与えやすい関わり方など、こちらの情報発信の仕方によって、ストレスを受けにくく注意をキャッチしやすさが違うのです。
また、不安が強くで、怖がりなお子さんにも、しつけは必要です。
ただ、注意しないといけないのが、うちの子のような好奇心旺盛でブレーキをかけるのが大変なタイプとは、当然、しつけのやり方も変えなくてはいけません。
これも子どものタイプによって情報の受け取り方が違うからです。
先生とタッグを組むとうまくいく
また、ある時、ハッと思ったことがあります。
子どもの成長に合わせて、自分だけでしつけようと思ってはいけないと気づいたんです。
どういうことかというと、私ひとりでしつけようと思ってはいけない。
担任の先生や、学童の先生と一緒にしつけるんだという思いに至ったのです。
しつけは子どもに「考え方」→「行動」の手順を身につけさせることですから、当然園や学校では、その場面にいる先生の協力がなければ無理です。
深く関わってくださる方とタッグを組むとでも言いましょうか。
そう考え始めると、先生方の人柄や得意不得意にも注意を払うようになっていきました。
つまり、我が子にくまなくしつけが行き届くように、過不足なくしつけていくためには、先生方を中心に据え、私が足りないところをフォローするように、役割を分けようと思ったんです。
これが、結構うまくいきました。
厳しいのが得意の先生には、家で「ドンマイ」「先生は叱るのが商売」と言ってみたり、優しい受容的な先生の場合、家では「こら!」とガツンと厳しく強弱をつけてみたり。
もちろん、子どもの性格に応じて変えました。
これも結構うまくいきました。
しつけを一人でやると中途半端に
でもやっぱり子どものしつけの最終責任者は「親」です。
親がきちんと叱れることが大事。
特に今の時代はそう思います。
更に言えば、しつけが必要な年齢に達したら、「ほめ役」「叱り役」を意識する必要もあります。
ひとりで両方をやろうとすると、必ず不十分さが残り、どちらも中途半端になる危険性が出てくるのです。
叱って限界を伝えるのも中途半端
ほめて安心や自信を与えることも中途半端になる危険性です。
だから基本、一人で頑張ろうとはしないこと。
この理屈を、保育の先生方はぜひ知っておいて欲しいなと思います。
先生方が、保護者の特性をみて、協力を仰ぐんです。
親は初めての子育てです。
ほめるのも叱るのも下手くそで当たり前。
でも、先生は違います。
たくさんのお子さんを見ているのですから、親を巻き込み、親の不足をどうサポートしていくかを考えることが必要なのです。
この辺りのことを細かく知りたい、しつけをエビデンスをもとにしっかり学びたいという方には、その機会を用意しましたので、ぜひそちらでじっくりお聞きください。(こちら↓)
第2回 叱るを科学する
12月28日(月)10:30〜12:30
しつけに「叱る」ことは避けて通れません。やってはいけないことを伝えるということは、相手を不快にさせることです。だからこそ技術が必要で、相手の成長を促すために叱る技術を磨いてください。
【内容】
生き延び戦略としての快・不快/感情のしくみと記憶づくり/限界設定の伝え方/不快を快に 他
<お知らせ>
いつも鶯千恭子ブログをお読みいただいてありがとうございます!
最新情報をいち早くお届けしていきますので、LINEのお友だち登録をお願いします!こちらをポチッ↓です
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?