成功者に共通する粘り強さ
分野が何であれ、成功者に共通するものがあると思っています。
それは「忍耐力」や「我慢力」、驚くほどの「粘り強さ」といった精神力。
この精神力は、危機を迎えた時に表に出てきます。
目的を達成しようとすると、必ず立ちはだかるのが「壁」。むしろ、壁のない目的達成はありません。そして「成功者」に求められるのが、難関を突破して、壁を幾度も超えて、問題を解決へ導くことです。
一方、努力することはせず、あきらめの口実探しばかりに一生懸命な人がいます。その場合、自分の都合のよい口実を並べて、楽な方へと自分を導いていく。
問題があっても「何もしない」。
誰かが何とかしてくれるのを待つか、そういう人が現れなければ、それはそれで仕方がないと考え、やっぱり自分は「何もしない」という選択をする。こういう人は、低いレベルの生活に甘んじて、右にフラフラ、左にフラフラ。
このような生き方が染みついている人と、逃げずに問題解決に挑み続ける人との差は歴然です。
このことを考えさせられるのは「挑む人」と出会った時です。
著名人やスポーツ選手ではありません。
身近にいて、時々ひょんなことで、その出会いがやってくる。
これが、結構楽しみなのです。
先日も、空き家となった実家の処分をどうするか、動いていた時のこと。
何社かに問い合わせをしたところ、雨が降る寒い冬の日に、年齢は30代と思しき営業マンが、時間差で次々とやってきました。
老朽化の著しい古家が建っている小さな土地です。
建ぺい率という課題が出てきて、思うように買い手はつかないのは一目瞭然。
こちらの事情を話し、どうすることが望ましいかというところから相談を進めていくことにしました。
決して美味しい案件ではない。
むしろ、面倒なことが多い面倒くさい案件です。
長期戦となることを覚悟し、長いお付き合いになるだろうからと、全ての業者さんに同じ内容を話すことにしました。そこで面白かったのは、準備してくる資料、姿勢、とる行動が、業者さんによってまるで違ったのです。
そして、一番準備に余念がなかった立派な資料を持参し、無駄になるかもしれない念入りの準備の数々に魅力を感じた、大手ではなく、地元での一番!を目指す業者さんにお願いすることにしました。
2ヶ月が経ち、「どうなっているかなあ」と気になり始めた頃、一報が入りました。購入したいという業者さんを見つけたというのです。
「早く報告したくて、何度もお電話してまい申し訳ありません!」という、元気いっぱいのまだ若い営業マンの彼がとった行動は、人手に渡り管理者が遠方になっていた隣接する家(空き家)の持ち主を見つけ出し、我が家の古家と一緒にして、どうしても欲しいという業者さんを見つけてきたことで、「三方よし」の結果を作り出したのです。
2ヶ月の間、粘り強く探し続け、丁寧に話をまとめてくれていたのでした。
思わず「君すごいね!」と言いました。
無駄足になるかもしれない最初の出会いの時から、念入りの準備をして、他社とは違う抜きん出た熱意を持って関わり、面白い結果を持参してくれたのです。
この年齢になると、人を見る目が肥えてきます。
肥えた目でみるのは「振る舞い」の深読みです。
振る舞いの「何」を読み取るかで、その人物がまるで素っ裸になるような、全てが透けて見えてしまうということが度々あります。
振る舞いには必ず「結果」が伴います。
なので、どんな「結果」を作り出してきたのかということと、「振る舞い」の間には深い関係性があり、そこに嘘はありません。
今回で言えば
問題を放置してやり過ごすか。
何とか解決に導きたいと苦闘するかです。
その心の姿勢が、人をつくり、組織をつくり、会社をつくる。
社員一人を見れば、どんな会社かが見えるというわけです。
どんな「観察眼」を持つかも、人それぞれ。
その人の生き方の姿勢によっても、観察眼のどこが磨かれていくか、その方向が定まり、個人差を作り上げていきます。
同じ観察眼を持つ個人が集まれば、すごい力を発揮する集団にもなるし、真逆の、大変残念な集団にもなる。
つくづく、人間って面白い生きものだなあ❣️と思うのでした。
鶯千恭子(おうち きょうこ)
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4月2日(土)10:00〜11:30
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