才能を開花させるコツ
能力が傑出していたり、優れた結果を出す人を、才能がある人といいますが、才能の芽は誰の中にも眠っています。ずば抜けた記憶力や計算力がなくたって、ずごい才能を持つ人が結構いると思っています。きらりと光るものを持つ人。身近な例で言えば、行きつけの喫茶店で時々いるスタッフさん。動きと気遣くセンスがピカイチで、お客として見ていてもそのずば抜けた能力はすぐにわかります。
また、時々行く病院の助手さん。事務から診察室の様子から全てを把握しているかのように見事な動きをされていて、患者として見ていても、その傑出した能力は一目瞭然。共通しているのは、安定感が高く輝きを持っていることです。
私は、こういう人を見つけるのが大好き。誰にでも眠っている才能があると気付かされるし、眠っている才能を開花させるコツを知りたくなるからです。
才能を開花させる。
それは、子どもの話ではなく、大人こそ大事。
今からでも間に合うのでしょうか?
はい、もちろんです。
実は、どんな仕事であっても、全力を傾けると「才能」が開花するようになっていると思っているのです。仕事のカタチは関係ありません。アルバイトでも、パートであっても、もちろん専門職であっても、です。
全力を傾けるとは、無我夢中になること。
無我夢中になるとは、面白がるということ。
つまり、才能を持つ人は、必ず「面白がっている」ということなのです。
間違っても、眉間にシワを寄せて不満ブーブーの負のオーラを振りまいて終了!ではないので要注意。最後は、どうであれとにかく面白がるのです。
楽しむ人がやっているもう一つの特徴があります。それは、視点の切り替えが早いということです。
特に、問題が浮上した時です。解決策を探す視点に切り替え、そして、行動を起こして、試行錯誤を重ねて、結果までこだわるのです。
解決策を持たなければ、放っておいてもいつかまた、そう遠くない先に同じようなことで苦しむ。だから、わかった今こそカタをつけようとしているかのようです。
ただ、これを自分の生活に取り入れて、真似てみようと思っても、現実は言葉でいうほど簡単ではないなとも思います。次々と起こる難題に、絶望的な気持ちになることもあるでしょうし、人間関係という環境は、その最たるものです。
例えば、職場が意地の悪い自分勝手な人にとって、居心地の良い環境になっていたら、心優しく誠実な人にとっては、苦しくてたまらないはずですからね。
つまり、面白さよりも苦痛が上回れば、誰でも全力を傾けることは出来なくなるというわけです。
だとするなら、面白さを継続させる力こそが、才能の開花に欠かせないということになります。では、人はどんな時に、面白さを感じるのでしょうか?
恐らく、出来なかったことが出来るようになる成功体験が、大きな鍵を握っているかもしれません。未経験なことでも、なんとなく「できる感」を感じられた時、これは面白い!と思うことができるからです。
まるでゲームの攻略のように、意図的に面白がるセンスを磨く。確かに、人は過去でもなく、現実でもなく、未来を考えた時に、明るい見通しを描ければ、今がどんなに苦しくても、頑張り通せる生きものだからです。
「未来」を描くのは、自分です。
自分の心が自由に描いていいのです。
例えば、職場環境であれば、最悪な環境だと描いてもいいし、教材がゴロゴロしていると描いてもいい。
ただ、間違っても、準備されて、整えられた上に乗っかるものではないということ。今は苦しくても、明るい「未来」を描くことが出来る「伸びしろ」を持つ環境であれば、やる気も湧いてくるものです。
今がどんなに苦しい状況にあっても、辛くて苦しい面に目を奪われるのではなく、視点を変えてみると、見えている景色が全く違ったものに見え始める、というのがポイント。だから、見極める目は、かなり大事だなと感じています。
どうしても明るい景色が描けないとしたら、答えは2つ。
1.自分にその目がまだ備わっていないか
2.どんなに頑張っても最悪のシナリオしか描けないほど「伸びしろ」がない環境であることに気付いたか
このどちらかです。
どちらであっても、今の置かれた環境が、力をつける教材としての意味を成すなら、粘ってみた方がいいです。無駄なことなど一つもないからです。
そして、教材としての意味を見出すセンスも才能の一つなので、磨くチャンスにいかせたら尚いい。例えば、今は力がないけれど「将来は自分の会社を立ち上げる」でもいいし、「自分のお店を持つぞ」でもいいのです。「今いる部署で育成する立場に立てるようになるぞ」でもいい。どんなに小さな規模でもいいのです。自分がトップに立って、存分に活躍している姿を描けたら、今起きている難題は、全て役に立つ教材になるのです。問題が起こったら「さあきたぞ。どうやって攻略するかなあ」と考えることに、集中する思考の流れを作るのです。
「才能」の芽は誰もが持っていて、これらのコツを掴んだ人だけが、眠っている「才能」をゆっくりと開花させていくのだと思います。だからチャンスは全員に与えられているのです。でも、チャンスをつかめる人がわずかになってしまうのは、コツをつかめていないからに過ぎないのです。
苦しい時がチャンス!
それは「苦しい」視点を、「面白い」視点に切り替える大事な「目」を育てること。もし今苦しければ、間違いなく力を蓄えている真っ最中なので、逃げ腰にならず、前のめりでいきましょう❣️大丈夫。無我夢中で攻略法を考えているうちに、驚くほど、力をつけますからね。それでも気持ちが折れそうになったら、輝きを放つ安定感のある人に近づくことです。思考の手順は感染力があるので、きっといろんな気づきをもたらしてくれるはずです。
鶯千恭子(おうち きょうこ)
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