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子どもから「失敗する経験」を奪うな。忘れ物は誰の責任?

今年から、長男が小学校に通い始めました。

初めての小学校生活!知らない人、知らない環境、知らないシステム。知ってるのはクラスに数人の同じこども園出身者だけ。

かなり、疲れて帰ってくるものの、学校生活は楽しいそうです。学校での様子を楽しく話してくれる姿は、親として何より嬉しい。

まだ幼児の幼さの残る子どもたちに、小学校生活というものを根気強く、根付かせてくださる先生方、上級生の皆さんに頭が上がりません。本当にありがとうございます。

小学校生活が始まり、学級通信と時間割りを頼りに持ち物の準備をするのですが、私の記憶する小学校時代と明らかに違うのが、親を巻き込むような表現が多いことでした。

「翌日の学校の準備は保護者と子どもで行い、準備できたらチェック表に親がサイン」
「自宅学習の習慣をつけるために、宿題には保護者が付き添い、終わったら必ずえんぴつを削るように促してください」

などなど……。自宅学習の習慣をつけるかつけないかは、その家庭の自由ではないんですね。そりゃ我が家でも自宅学習の習慣をつけることは重要視してます。しかし、学校側から親の行動を指示されるとは、思っていませんでした。

中には、「忘れ物は親の責任です」とおっしゃる先生もいます。

忘れ物は親の責任でしょうか。私は「本人の責任」だと思います。

忘れ物はしない方がいい。それには私も賛成です。しかし、忘れ物をしないために、親が責任を持って子どもの持ち物をチェックするのが、本人のためになるとは思えません。

忘れ物をしたときに、どうリカバリーするのか。それが大事です。

隣の席の子に貸してもらうのか。先生に正直に言って、対応してもらうのか。忘れ物をした経験を通して、今度から忘れ物をしないために、自分の行動をどう変えていくのか。

この経験を得ること、得られないことは、大きな差があるでしょう。

親がチェックして、いつも完璧な準備をして、学校生活を続けて、誰が得をするのかというと……?多分先生なんじゃないかな?授業に障りがない。

同じ理由で、年中の次男にも、登園準備の手伝いは最小限にしています。忘れ物もしますが、先生に言って園のものを貸してもらったりしているようです。

小学校入学式したてなので、思ってもみない出来事が校内では多発して、忘れ物の対応までしていたら先生の手が足りないのかもしれません。子どもたちがスムーズに学校生活に慣れるために、「最初のうちは、家庭でここまでは協力して!」ってことなのかもしれません。

もちろん、慣れるまでは時間割、忘れ物のチェックに協力しますが、なるだけ早く手を引こうと考えています。

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志田 夏
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