【不妊治療】第1子を授かるまでの約5年間をまとめてみた③

②の続きです。今回もたっぷりなので、時間のある時にどうぞ!

〜②の簡単な振り返り〜
自然周期の不妊治療専門病院に転院。
排卵日予測→人工授精→体外受精へとステップアップ。
漢方も取り入れるが、なかなか授からず。
精神的にも辛くなり、仕事を辞めて不妊治療に専念することを決意。

詳しくはこちら。

《第1子を授かるまで まとめ》
1.排卵日ってなんぞや? 〜初めての病院 →①
2.不妊治療って何するの? 〜2つ目の病院 →②
3.漢方ってどうなん? 〜漢方薬局へ行ってみた →②
4.あの手この手でついに授かる 〜3つ目の病院 →この記事
5.これまでの治療費まとめ →④

4.あの手この手でついに授かる 〜3つ目の病院
…と書いたけど、前回の1回目の体外受精の結果から。

2日後、受精結果を聞きに行ったところ、「3つ受精したよ。」とのこと。
しかしさらに1週間後、聞きに行くと、「全部ダメだった。死滅したよ。」と
さらりと言われました。あまりにもさらりと言われたので、
「ああ、そうですか。」としか言えず。涙すら出てこなかった。
そして先生から「次、いつやる?自然周期だから、連続でもできるよ」と。
しかし、フルタイム勤務しながらの治療に限界を感じていた私は
「ちょっと間をあけたいです」といい、病院を後にしたのでした。

その後、仕事を辞め、同じ学校で非常勤講師として
働きながら治療をすることに。週4日7コマのみ勤務して、あとは自由時間!
(と言っても、部活動に週2で顔を出していたので、意外と忙しかったw)
最初の周期は、
仕事辞めたらストレスフリーになって、妊娠しやすくなるでしょ!」と
排卵日予測のみで、体外受精はやりませんでした。
が、やはり授からず。

・2018年5月に再び採卵(5個)→2個受精したものの全滅
・2018年6月採卵(2個)→1個受精し、新鮮胚移植。

(やっと移植までいけた!)が、妊娠検査は陰性に。
・2018年9月採卵(4個)→3個受精したものの、凍結できたのは1つ。
(前回の反省を踏まえて、胚盤胞まで育てた。)次の周期で移植したが、陰性。

私の場合、凍結胚までいかないので、毎回採卵からスタート。
あの痛い思いを何度したらいいんだ…とゲンナリする毎日。

そして5回目の採卵で、転機が…!

2019年1月採卵(5個)→3個受精したものの全滅。
先生に受精結果を聞いた時、
「あ〜、今回もダメだったね〜どうする?次いつする?」と
笑顔で言われたのです。
笑顔で。
え?なんで笑顔なん?
毎回痛い思いをして、悲しい思いをしているのに…!
もう次のことを言われるの?
私に考える余裕はないの?

この時、私の中で何かか弾けた!
そして、決意したのです。

ここの病院では、授かれない。別を探そう、と。

こうして、もう一度頭の中を白紙に戻して、
不妊治療の専門病院をインターネットで探したところ
「あれ?Oクリニックよりさらに自宅に近いところにあるじゃないか…」
なんと自宅からOクリニックの半分の距離のところに、
Mクリニックという病院があったのです(不覚…!)


ええ、もう即電話ですよ。
そしたら、人気のクリニックらしく、初回の予約が2週間後しか取れないと。
いいですよ!2週間くらい全然待つよ行く行く!
こうして、2週間後に旦那と共にカウンセリングに行きました。
(2019年2月)

《初のMクリニックで言われたこと》
・Oクリニックからの転院は正直多い。が、費用の面で全然違うので
 驚く人が多い。ある程度は覚悟しておいてください。
 (↑本当にこう言われたw)
・Oクリニックと違って、いろんな治療法が選択できる。
 ショート法、ロング法、アンタゴニスト法、レトロゾールなど…。
 医師と相談しながら、自分にあった方法で進められる。

これまでの治療歴をすべて紙に書き(今回も紹介状などなし)
さらに詳しくカウンセリングを30分ほど。
そのあと、不妊治療を専門に行っている院長先生と話しました。
Oクリニックより、かなり丁寧な印象でした。
親身になって話を聞いてくれた感じ。だいぶ心が落ち着きました。
そして、まずは人工授精を3回ほどしてから様子を見ましょう、
そのあと体外受精へ入っていきましょう、ということに。

さて、3回の人工授精。やはりこれは全部ダメでした。
ここまでは予想できてたことなので、
「あ、やっぱりね〜」くらいのダメージ。(軽っ)

しかもこの頃は、結構精神的に落ち着いてて
「ダメな時はダメだ仕方ない!それより今時間があるうちに
人生楽しんでおかなきゃ損じゃね?」
という無駄にポジティブ思考w
義実家とシンガポールへ行ったり、友達とカンボジア・ベトナムへ
行く予定をたてたりと、なかなかアグレッシブに動いてたww
(部活に顔を出さなくなり、時間が有り余ったというのもあるw)
(だって授業だけだもんw週7コマ働けばあとはフリー!)

そして2019年11月。初のMクリニックでの体外受精へ。

《Mクリニックでの体外受精の流れ》(今回はショート法でした)
・前の周期(つまり10月)からピル服用。この周期に血液検査と術前検査。
・採卵周期の生理1日目より、点鼻薬(イトレリン)を1日3回(8時間毎)。
・そのほか、2〜3日に1度hMG(排卵促進の注射)を打ちに通院。
・採卵日の前日真夜中0時に病院へ。hCG(排卵させる注射)を打つ。
・採卵日は朝8:40に病院へ。11時より採卵開始。全身麻酔で行う。
・採卵後は18時まで個室で休むことが可能。
・採卵した卵は、次世代型タイムラプスインキュベーター(!)で
 24時間体制で受精を見守る。

 (別料金だが、ほぼ全員申し込むらしい。私もお願いした。)

Oクリニックでの、「はい採卵!はい終わり!帰って!」と全然違う〜と
勝手に感動。そしてこの大掛かりな採卵にちょっとビビるw
夜中に病院で注射とかそんなことまでするのか…!と。
そして同時に、「本気で仕事辞めて良かった」と感じた。
こんな過密スケジュール、フルタイムでは絶対無理〜。

さて、いざ採卵日当日。初の全身麻酔にドキドキ。
前日の夜から絶食だし、夜まで病院にいたらさすがにお腹すくでしょ!と
カロリーメイトをカバンに忍び込ませて行った私ですが、甘かった。

全身麻酔、しっかり気持ち悪くなるね。その日はずっと吐き気との戦い。

気持ち悪さ軽減のために点滴もしてもらったけど、全然ダメ。
起き上がれない。暇だからカバンの中にあるスマホ取りたいけど、
それすら無理。てゆーか、スマホ見れないんじゃね?

ちなみに採卵中は、麻酔入れられたらすぐに意識が落ちていき
気づいたらストレッチャーに乗せられて病室にいたよ。
全身麻酔だから、痛みも感じず。なにこれすごい。
(あとからキリキリ痛くなるけどね。痛み止めの点滴もしてもらった。)

意識が覚めると培養士さんが部屋まで来て報告。

「あゆみさん、11個取れましたよ

!!!!!いきなりの最高記録更新!さすが!

受精結果は、翌日電話で伝えるので電話ください、とのこと。
安心したのか、そのあと18時ギリギリまでぐっすり寝させてもらいましたw

さて、翌日ドキドキしながら電話すると「4個受精しました」とのこと。
おお!すごい!!そしてさらに2日後、凍結結果を電話で聞くと
1つは分割が止まってしまいましたが、3個凍結できました。
全て胚盤胞まで育っています。4AA、3AA、4BCです。

(グレードについてはググってみてください〜。)
(てか、Oクリニックはグレードを教えてくれなかったので、
私も初めて聞いたw)

ふおおおおキタコレ!!!!!初の複数個凍結!!!!!!

次の周期で移植する?どうする?と悩みましたが
12月の頭に友人とのカンボジア・ベトナム行きが決まっていたので
(最後まで院長先生は「仕事頑張って!」と仕事だと思い込んでたw)
(遊びに行くだけです本当にごめんなさい)
さらに次の周期に延ば…って、次は年末やん!!!となり、
先生に相談したら「うーん、年末は検査機関が止まっちゃうからね、
さらに1周期延ばそうか。」と1月末に移植することに。

それまでの間、ひたすら体調を整えることと
ストレスを溜めないことを意識して生活しました。
今思うと、これが良かったのかも。

2020年1月。生理2日目より薬3種類を服用。
2週間後に再度受診。子宮内膜が11mm(7mm以上で移植可能)。
さらに1週間、薬3種類+追加で2種類の薬を飲んで体を整え
いよいよ移植。移植後は30分ほどベッドで休んでから帰宅。
今回移植したのは、一番グレードの良い4AAの卵でした。
アシストハッチングもしてもらって、準備バッチリ!で来てもらいました。


(なにがすごいって、全ての卵の受精〜凍結直前のタイムラプスが
保存されたUSBが渡される。)
(そして移植寸前の解凍した卵の写真も渡される。)
(つまり妊娠した場合、卵から全部成長過程が見られる…!)

移植が済んだら、
・エストラーナテープ(4枚)
・デュファストン(ホルモン剤)1日3回
・プロゲステロン膣座薬を1日3回

毎日行います。(膣座薬、職場のトイレで入れるの大変だったw出てきそうでw)

で、移植より10日後の判定日を待つわけですが。明らかに今までと違った。

移植から3日後くらいにすでにお腹にチクチクした謎の痛み。
そしてすぐやる気なくす。5日後には軽めの吐き気。

「これは…!」と思った私、本当はやってはいけない(と言われるw)
フライングをするため、ドラッグストアに走った!
そして、移植後7日目に検査薬→うっすら出たーーーーー!
(旦那に報告したら「まだわからんし」と釘を刺されたその通りです)
判定日前日は気持ち悪いしとにかく眠い。お昼寝が止まらない。

そして運命の判定日当日。自分で買ってきた検査薬で自宅で判定。
見事陽性くっきり出ました!!!!!やったーーーーー!!!!!
(わかってたけどやっぱり嬉しい〜)
そのあと、昼から病院へ。陽性だったことを伝え、血液検査。
そしてその日は注射を打って帰宅。

9日後、再受診。「うん、しっかり育ってきてるね。」と先生。
そしてそのまま妊娠が継続し、今に至るわけです。

いや、本当に良かった…私でも妊娠できた…。

不妊治療中は、私は妊娠できない体なのではないか、
もうこのまま旦那と2人で暮らしていくことになるんじゃないか、
と本気で思ってました。
と同時に、出口のない迷路をずっと彷徨っている感じで
いつまでこの生活を続けて良いのか
何歳で区切りをつけるべきか本当に悩んでた。
きっと、今不妊治療をしている方もそう考えているはず。

出口のない道はない!と言いたいところですが
私の周りには不妊治療を長年やったけど授からず
諦めた人もたくさんいるのが事実。
一つ言えるのは、「今やれることは今やろう」ぐらいなのかな、と。

不妊治療でできることをやって、後悔のないように、という意味だけでなく
不妊治療をやっている時間は貴重な自分の人生の一部であって
二度と返ってこない時間なのだから
「今がいちばん人生で若い時!やりたいことはやろう!」という気持ちで
いろんなことにチャレンジしていったらきっと良い方向に向かうのかな

と思いました。(偉そうなこと言える立場じゃないですごめんなさい)

何よりも、気持ちを安定させることが一番良いと思います。
私の場合は転院したこと、吹っ切れて海外旅行などいろんな経験をしたこと、
この2つが一番大きかったような感じがします。
あと、実は2019年の夏に月曜断食にチャレンジして
(なんと体重5kg落ちました。ジムにも通って、体力つけた!)
体質改善に取り組んだ→自分でも断食できたんだという自信がついた
ことも大きいかも。要はやっぱり気持ちの問題が大きいと思う。

ということで、不妊治療を通して精神的に成長できたのは
本当にありがたいことだなあと思うわけです。
あと、旦那や病院の先生方(今まで通った全ての病院)をはじめとした
多くの方の支えがあってここまでこれた、ということにも感謝!


とは言っても、実際かかった時間と費用は大きい〜。
ラストの記事は、気になる費用についてまとめてみたいと思います。

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