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BLUE

桜葉どらいぶ(a.k.a. おつかれベイビーズGt.)と申します。普段は趣味で音楽を作る行為を嗜んでいるバーチャル一般人です。VRchatをやっている。
なんかありがたいことに割と初期からVRChatワールド探索部(通称ワ探)に入部させてもらっていまして、今年もワ探がアドベントカレンダーをやっているので勝手に(勝手ではないが…)書かせてもらいます。

昨年に引き続き、思いっきり自分語りになりますが…。


(昨年はこれ!)


さて、急に話は変わります。
自分の芸術の原体験の一つに、タクマクニヒロさんというカメラマンが作った「ブルー・ノート」という写真集があります。

割と多感な時期にこの写真集を読んだんですが、突き抜けるような青一面の写真の数々に、当時芸術に疎かった自分でも感動したのを記憶しています。
この写真集では青色をテーマとした綺麗な写真の数々にエッセイがついており、そこにはサラリーマンをやめて写真家に転身した筆者の実話が綴られています。写真とエッセイの間に直接的な関係は無いんですけど、夢を追っている時間や過程の鮮やかさが写真によって表現されているような、不思議な雰囲気の本です。現在の自分の価値観に潜在的なところで影響を与えている写真集だと思います。
自分の髪色が青いのも間接的に影響ありそう。知らんけど!

さて、また話は変わりますが
今年の8月に「BLUE」という曲を出しました。

自分はいつもそのときどきのフィーリングで曲とかMVを作っているんですが、曲が完成する辺りでなんとなく青いワールドだけで撮影した映像を合わせてみたいと思うようになりました。歌詞が出来た段階でも曲名は決まっておらず、MVのコンセプトに合わせて今の題名をつけました。
なんでこんなこと考えたんだろうなーと思ってたんですけど、冷静に考えてみると、昔見たあの写真集に影響を受けて作りたくなったんだろうなって思います。
あとVRCには青くて幻想的なワールドが多いと思います。昨年もrakuraiさんが青色ワールドの記事を書いていましたし。

さて、前置きが長くなりましたが、今回はMV撮影に使わせていただいたワールドの写真に、この曲の歌詞に関するエッセイ(ポエム?)を一つ、添えさせていただきます。いわゆる写真集の真似っ子ってやつですね。
こういうの普段はやらないんで、めちゃくちゃ気恥ずかしいんですがどうかおひとつよろしくお願いします。


いつの日か、気付けばバンドにのめり込んでいた。


日常に疲れ果て、自分は普通の暮らしができない社会不適合者だと半ば諦めかけていたあの頃。


その最中、音楽だけはなんとか続けることができた。


社会との唯一のつながりが音楽。


ギターを弾いて歌を歌って、お互いの作った曲の感想を言い合ってるときだけは笑顔になれた。


日々を乗り越えられるよう、自分のためにたくさんの歌詞を書いた。


いつも空虚で透明だったけど、どこか満たされた日々。


だけど、自分の人生の挫折を、周りからは音楽にのめり込み過ぎだからと言われるようなことが次第に多くなった。


音楽と自分は関係ないし、自分の失敗は自分のせい。


自分はいいけど音楽のせいにされたくない、そう思って本当に少しずつだけど歩みはじめた。


長い時間が経った。


桜葉どらいぶが生まれた。


社会で働いて、音楽を趣味として生活することができるようになった。


ずっと欲しかった機材をたくさん買った。


満ち足りた環境、それはささやかだけど自分には小さな夢。誰にも文句なんて言われないし。


だけど何故だろう、なにか大切なものを忘れてきた気がする。


今思うと、あの空虚な日々が、いかに音楽のことをまっすぐ考えて、向き合えた時間だったこと。


そんな透き通った青い時間に、今更気付いた。


おわり!はずかし!!

撮影ワールド

あっワ探のマガジンは本当に最高なんで是非見てください


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