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ペガサスのたてがみ

先日、髪を染めに行ってきた。
定期的にメンテナンスしないと
なかなかどうして、目立ってくる。

一ヶ月過ぎると、かがやき出す、白。
二ヶ月近くなると、コントラストがすごい。
根元に1~2cmあるだけで、どうしてこんなに主張するんだろう。

そしてどうして黒いほうは「くろかみ」なのに白いほうは「しらが」なんだろう。濁点が入ると、綺麗から離れていくような気持ち。
あら、ここに、しろかみが。って言うほうが少しばかり上品じゃないだろうか。しらかみでもいいな。神々しささえある。

30代の頃は今ほど多くはなかったから
一本ぴょんとしてるのに気付いたら、抜いたりしてた。

でもそんな時に
「白いほうだけ見たらすごく綺麗なのにね。」と友人が言った。
「ほら、こんなにキラキラ!ペガサスの毛ってきっとこんなだと思う。」

じっと見つめ、見とれる友人。
嬉しいような、恥ずかしいような
なんだか変な気分になった。




どんなに色を乗せても
どんなに隠しても
きらめき、あふれ出る。
日ごとに増していく、その光。

誇り高き神獣の血を受け継ぐ。
私はペガサスのたてがみを持っている。




…なんて思ってみても
やっぱり気になるものは気になる。

リタッチとトリートメント。
色が抜けやすいので
しっかりめにお願いしたのでした。