時の旅人

”遥か昔の時”を飲み込んでいる骨董品(Antique) それを閉じ込めたジュエリーは、…

時の旅人

”遥か昔の時”を飲み込んでいる骨董品(Antique) それを閉じ込めたジュエリーは、今とその時代を自由に旅する扉を開くための”鍵”となる。 ”時を超え、大自然の力”に溢れた天然石、 彼らは、いつでも、”不思議な英国の妖精たち”と出会うための案内人となる

最近の記事

Green Man グリーンマンとストーンヘンジの石

Green Man グリーンマンとストーンヘンジの石               (英国の不思議な妖精と石達 その5) ケルトのドルイド教の司祭であるギルバート・アトウッドは、 数日、思いあぐねていた。 (なんとか生贄を捧げる事無く、自然の神の怒りを鎮めることは出来ないものか)と・・・。 大きな水害が何日も続いた後、占い師であるウァテスが、自然の神からのお告げとして生贄をほのめかしたのだ。 司祭であるギルバートには、事を決める知識層としての政治的な権限も与えられていた。ド

    • brownie ブラウニーと、茶色の石

      brownie ブラウニーと、茶色の石 (英国の不思議な妖精と石達 その3) イングランド南西部、コーンウォールの小さな村に、 スコット・トマスという男が住んでいた。 この地方は銅の産地として知られており、 スコットも日がな一日、暗い洞窟の中で銅を掘っていた。 泥にまみれて働き続けたところで、生活はいっこうに楽にならない。 仕事が終われば身体はぼろぼろに疲れ切り、やっとの思いで家に辿り着くと一切れのパンを口にしてただ寝るだけの生活を続けていた。 そんな毎日に疲れ切った

      • leprechaun レプラコーンと賢者の石  

        leprechaun レプラコーンと賢者の石(英国の不思議な妖精と石達 その3) アイルランドのラッテン州に、ローナン・オサリバンという男が住んでいた。 ローナンの村は貧しく、彼は畑で馬鈴薯を育てていたが、 毎日、コツコツと働くことに嫌気がさしていた。 ある朝、彼が畑に出ようとすると、 納屋の片隅で何か小さいものが動いているのが目に留まった。 よく見ると、三角帽子に赤いジャケット、白いひげをはやした小さな老人だ。 皮のエプロンをして、小槌でコツコツと忙しそうに靴を作ってい

        • Selkie セルキーと白黒まだら模様の石

          Selkie セルキーと白黒まだら模様の石 (英国の不思議な妖精と石達 その2) スコットランドのオークニー諸島に、一人の気難しい漁師が住んでいた。 クレイグと呼ばれるその漁師は、人嫌いで誰とも親しく付き合おうとしなかった。 ある朝、 クレイグがいつものように一人で漁に出ようとしたときのこと。 大きな岩壁に、白地にまだら模様の不思議な布が掛けてあるのが目に止まった。 このオークニー諸島に、古くから伝わるセルキーの伝説を信じていたクレイグは、これがすぐに、セルキーの脱いだ

        Green Man グリーンマンとストーンヘンジの石

          Púca プーカ と緑色の石

          <あらすじ> 大自然の偉大なる恩恵を受けた天然の石たちは、 不思議な妖精たちと出会うための、沈黙に満ちた案内人。 言葉にならない言葉で話しかけることで、 私達を妖精の住む世界へと誘ってくれるのだ。 (アイルランドの馬の妖精 プーカ)、 (スコットランドのアザラシの妖精 セルキー)、( コーンウォールの妖精 ブラウニー)、 (ケルトの妖精 グリーンマン)、( アバディーンの妖精 シーリーコート)、( スウェーデンの妖精 トロール)、 彼らと繋がるために、 それぞれ神秘の力を持

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          妖精と石

          英国は妖精の国 朝の光に包まれた森を歩けば、 妖精たちの宴のあとのフェアリーサークルや、 踊り疲れて置き去りにされた片方の靴が見つかるかもしれない。 暗い夜道には、意地の悪いドゥアガーが潜んでいるかもしれないし、 月の隠れた並木道に佇むバンシーに手招きされるかもしれない。 運が良ければ生垣の根本で、 片方靴屋のレプラホーンに出会ったり、 もしかしたら、 民家の納屋にはブラウニーが住み着いているのかもしれない・・・・ 英国の美しい自然に囲まれて暮らしていると、 何百年も

          ヒューゴのペンダント

          このペンダントを、映画「ヒューゴの不思議な発明」のヒューゴに捧げます。 マーティン・スコセッシ監督の映画では、モンパルナス駅の時計台に隠れて暮らす貧しい孤児のヒューゴ。 亡き父の遺した壊れた機械人形と暮らしています。 人形のぜんまいを巻くためのハート型の鍵を持っていたのは、意地悪な店の主人ジョルジュの孫娘、イザベル。 彼女のハート型の鍵で、人形が文字を書きだします・・・ Punctuallyのジュエリーは、 すべて古い本物の時計のパーツや歯車を使って作られており、 それを身

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          馬車と歯車のペンダント

          このペンダントは、 馬車の絵の描かれた記念切手をバックグラウンドに作られました。 1836年から1892年の55年間を、 郵便馬車の仕事に捧げたモーゼス・ノッブス。 雨の日も雪の日も、辛い仕事に従事した彼と、 彼を支えた家族に、 このペンダントを捧げます・・・ Punctuallyのジュエリーは、 すべて古い本物の時計のパーツや歯車を使って作られており、 それを身に着けた人は、 時空を超えて、 様々な世界に、旅をすることが出来るのです。 それでは、“時の歯車”の力を借りて

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          ヘンリエッタのお祖母様のネックレス

          このネックレスは、 11:58で時が止まったまま。 キラキラのラメに彩られた、遠い過去の記憶へと誘ってくれるネックレス。 1600年のフランス、アンリ4世の母君によって愛されたネックレス・・・ Punctuallyのジュエリーは、 すべて古い本物の時計のパーツや歯車を使って作られており、 それを身に着けた人は、 時空を超えて、 様々な世界に、旅をすることが出来るのです。 それでは、“時の歯車”の力を借りて、 1615年のフランス、ルーヴル宮殿に旅をしてみましょう。 そうそ

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          レディ・ガヴァネスに捧げるネックレス 

          このペンダントを、ヴィクトリア女王のガヴァネスであった、 ルイーゼ・レーツェンに捧げます。 彼女は1824年から1842年まで18年間、 ヴィクトリアのガヴァネスであり、よき相談相手でした。 Punctuallyのジュエリーは、 すべて古い本物の時計のパーツや歯車を使って作られており、 それを身に着けた人は、 時空を超えて、 様々な世界に、旅をすることが出来るのです。 それでは、“時の歯車”の力を借りて、 彼女がヴィクトリアのガヴァネスとなった1824年に、旅をしてみまし

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          ヴィクトリア女王のペンダント

          <あらすじ>古い時計のパーツや鍵、切手を埋め込んだPunctuallyのジュエリーが、あなたをそれぞれの時代へと連れていってくれます。1837年の英国ヴィクトリア時代、1600年のフランス、1867年の英国郵便馬車の時代、1930年のパリ、モンパルナス駅、私とともに、時空を超えた旅を楽しみましょう このペンダントは、 1837年女王に即位したアレクサンドリナ・ヴィクトリアの記念切手を バックグラウンドに、アンティークの時計のパーツをあしらって作られました。 Punctua

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