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エアコンを買ったら分電盤の交換が必要になった件 Part1

10月になってすっかり涼しくなってきましたね。
というか寒いくらいです。
そんな中、我が家はエアコンを購入しました。9月まではまだ暑く、価格が高騰していたので涼しくなるまで待っていました。

待った狙いとしては
・時期外れで価格が安くなる
・取付業者も忙しくない時期なので手抜き工事をしない

という2点です。

販売店で価格交渉をして購入を決めました。
その際に心配事があったため、工事は『事前見積もり』をお願いしました。
心配事というのは、我が家のエアコンは35年前に購入したとても古いもので、室外機がバカでかく取付場所を選びます。そのせいで室内機から離れた場所に室外機が設置されており、工賃が別に掛かりそうだと考えたからです。
最近のエアコンを取り付ける感覚で来て「できないから、また後日」と言われることが懸念でした。

いざ見積もりに来てもらうと、エアコンの設置よりも問題があることがわかりました。
それは分電盤です。我が家は築40年。分電盤もその頃に設置されたものです。
問題となったのはブレーカーで、最近の製品であれば各部屋(装置)に対して決まったアンペアの安全ブレーカがあると思いますが、それとは別に漏電ブレーカーとサービス(メイン)ブレーカーがある筈です。

出展:中部電力

ところが我が家の分電盤は規格が古く、安全ブレーカーのみで漏電とサービスブレイカーがありません
こうなると各部屋で上限ギリギリの電流が流れても、サービスブレイカーがないので許容を超えた電流が流れます。その場合、回路が焼き切れる可能性があります。もちろん漏電も検知できません。

更に安全ブレーカーも4個しかないので、分岐して6個に増設されています。

こういった分電盤は危険なので作業ができないとのことでした。
ただし法律に触れるわけではないので、この分電盤でも作業してくれる業者はあります。あくまでもその店の方針です。

ここで考えたのは「この業者は工事費を上げるために言ってるんじゃないか」ということでした。つまり騙されている可能性があると思いました。
今まで何ともなかったのに急にそんな話が出たのですから、疑うのは当然です。

そこで色々調査したところ、騙されている訳では無いことがわかりました。最近の分電盤とは明らかに違う構造なのがわかったのです。
より安全性を高める為に構造が変わっているのです。

そこで考えるべきは『お金を払って安全を買うか』です。
別の販売店に行けば、何も言わず取り付けてくれる可能性はあります。(というか多分取り付けてくれる)
しかし、漏電や過電流による火事の可能性は残ります。(スマートメーターが在るので容量を超える電流はまず流れないとは思いますが…)

これまで何十年も問題なかったのだから、これからも恐らくは問題ないでしょう。しかし、絶対ではありません。数万円を惜しんだ為に火事になるのを許容するのもおかしい。

更に調べていると、分電盤の耐久年数は15年らしいので、我が家の40年は明らかにオーバーしています。ただこれは分電盤の配線だけ新しくなっても家中の配線は40年モノだから、どうかなという感じですね。

色々思案した結果、分電盤を交換することにしました。
知らなければ、そのままエアコンを交換して終わりでしたが、知ってしまった以上は、火災の心配をしながら住み続けるのは”嫌”だと思ったからです。

ひょっとすると、業者に騙されただけの可能性もありますが、分電盤を見る度に「燃えるかも」と思うよりはマシと信じたいですね。


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おっとりユージ
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